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第131話 村ぐるみの強盗

 主人公は逃避行を続けながらも、魔素だまり巡りをしようと思っている様です。

 それで何か得られると良いのですが。

 都市から離れ、しばらく進むと街道から7キロ程離れた処に魔素だまりが2つあったので、皆に断りを入れてから走っていき、討伐して帰って来た。


 居たのはビックネイルベアと、ホーンタイガー。


 どちらも宝箱は出なかった。


 まあ、魔力草と万能草は、数本ずつ確保したが。


 次の村に近づいたので、荷馬車に帰る。


 「何本とれたの?」と興味津々なタチアナと俺の返答を気にしている感じのチューリアに「魔力草が14単位と万能草が8単位」と嘘を付かずに本当の事を教える。


 少なめに言っておこうかと思ったけど、この程度の狩りなら、そう遠くないうちに一緒に行くだろうし。


 何故か驚いている二人を不思議に思いながら、また丁度いい魔素だまりは無いかなと思いつつ移動していたが、次の村に到着してしまった。


 城壁の門の使用料を払いたくないので村には入らず迂回路を使い村の向こう側の街道へと向かっているのだけど。


 ここの迂回路は酷い。


 石は落ちているし、草は生えているし。


 石については悪意も感じるかな。


 と言うか、村の城壁を守る連中からは、嫌な気配を感じる。


 それに危機感を覚え、通常は装備待機中にして力を隠してある幾つかのスキルを、何時でも使える様に装備しておく。


 察知や探索スキルは、まだ特級では無いので悪意を詳細に感じられる訳では無い。


 しかし、下級で読み取れるようになる気配には、こちらに向けた悪い感情も含まれている。


 つまり、詳細は分からないが、悪意を向けられている感じなのだ。


 村を迂回するのが、そんなに不味いかな。


 そんな事は無い筈だけど、行商人とか旅人に注意事項とか教わっておけば良かったのかな。


 俺が眉をひそめて城壁の方を見ているのに気が付いたタチアナが「どうしたの?」と聞いて来るので「どうも嫌な気配がする。それが、俺達に向けられているんだよね」と状況を説明する。


 すると「どうして?」と今度はチェーリアが聞いて来るけど、俺にも良く分からない。


 なので正直に「分からないけど、注意しておいた方がいい」と言って迂回を終えて街道を進み始めたのだけど……。



 数キロ先に、剣呑な気配を持った32名の人達。


 後ろを見ると、城壁から煙が上がっている。


 あれは、これから向かう旅人を襲えと言う合図かも。


 その可能性があると皆に告げると。


 「そんな馬鹿な事」と、タチアナは愕然としているし、二人はどう考えていいか困っている様だ。


 「人が少ないから襲えると監視していたのが、さっきの嫌な気配だったのかもね」


 そう言うと、タチアナは覚悟を決め、ラシェルも武器を選び、チェーリアは二人の様子を見て、武器を持つことに決めた様だ。


 「防具は、キッチリ着ておいた方がいい。まあ、俺が守るけどね」


 「でも、どうするの?」と、タチアナは少し不安そうに聞いて来る。


 「皆殺しだろうな。こんな事をする連中を生かしておいても人族の為にはならない」


 そう言って、魔回薬を飲みMPの回復力を上げておく。


 皆黙り込み、数分進むと、向こうもこちらを目指していた様で、直ぐに会敵した。


 そして、大声で話しかけて来る。


 「荷物は全部貰う。

  お前らは全員奴隷だ。

  了承しなければ皆殺し。

  好きな方を選べ」


 そう言って来る連中に知らん顔して前に進む。


 すると3人ほどが武器を持って突っ込んできた。


 風の護り。


 事前に張っていたそれの出力を上げる。


 風の護りは、見えにくい設定にしていたので、風の護りに突っ込んで弾き飛ばされる3人。


 高いステータスのお陰か、まだ死んでいない。


 そっか。


 弾き飛ばすと同時に切り裂いて殺す様な設定も有りかな、と考えながら街道を進むと道を塞いでいた奴らの方が避けた。


 そして、ストーンゴーレムの力により、それなりのスピードで走る荷馬車に、全員が付いて来る。


 石を投げながら。


 「あれは何をしているの?」と、険しい表情をして奴らを睨んでいるタチアナとラシェルではなく、チェーリアが聞いて来た。


 「ああ。風の護りはかなりの広範囲をカバーしているから、MP切れすると思っているんだろうな」


 「えっ。大丈夫なの? あっ。さっき薬を飲んでいた」と、チェーリアも俺の先程の行動の意味が分かった様だ。


 「そう。中級魔回薬を飲んでMPの回復量を増やしているから、当分MP切れは無い。

  即時回復が出来るMP回復薬も持っているしね。

  だけど、あいつらの表情を見る限り諦めていない。

  と言う事は、次の町まで行っても、応援が出て来るだけかもしれない」


 「えっ。それって」とチェーリアは信じられないって感じだけど。


 「やっぱり、殺すべきか」


 俺がそう言うと、皆黙り込む。


 まあ、そんなこと聞かれても困るよね。


 俺が決めよう。

 主人公は、強盗に襲われてしまいました。

 とりあえず、平和的にやり過ごそうとしたようですが。

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