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第120話 タチアナの選択

 主人公は、師匠を生き返らそうとしているタチアナを追いかけています。

 道場近くまで来て、道場の様子を確認しているタチアナに状況を説明する様です。

 タチアナを追いながら、道場の様子を探索スキルで確認すると、入り口辺りで10名程度が軽く争っている感じ。


 中には、人が居ない。


 道場の近くまで来て中の様子を伺っているタチアナにその事を教えると「裏から入り父を探す」と言って来る。

 

 急ぎ道場へ入ろうとしているタチアナを引き留め、俺が副騎士団長に刻印を撃ち込まれていて建物の中まで行くと奴に状況がバレテ問題になるかもしれない事を説明し、タチアナは副騎士団長にあった事があるかどうかを確認。


 多分ないとの事。


 タチアナに刻印がされていたら、もう奴が捕まえに来ているだろう。


 探索で確認すると、奴の気配は領主の館の方か。


 そんな確認をしていると、待ちきれなくなったタチアナは裏から壁を越えて中に入っていく。


 それを近くで待ちながら状況を探る。


 うん。


 斥候の師匠は、もう都市には居ないな。


 デズモント達が都市に戻った事を教えてもらっていれば、とは思うが、情報をもらっていたのに逃げなかった俺が悪いか。


 そんな時間は無かったか、俺が何かをしていた時間なのかもしれないし。


 タチアナの気配が止まり、その付近で強い魔力が発生する。


 これが、蘇生の魔力か。


 「お父様、お願い」との声が聞こえた。


 いや。そんな大声を上げたら。


 入口の方で争っていた気配が、道場の中に入っていく。


 人の気配は7対4に分かれていて、7の方が領主側なんだろう。


 師匠の気配は、戻らない。


 「いたぞ」との声も聞こえて来た。


 しばらくすると、涙を流しながらタチアナが走ってくる。


 彼女を、連れて宿方面に向かいながら、どうするのか聞く事に。


 「これからどうするの?」

 

 「お父様の敵を。あいつを殺す」


 そう涙を流しながらキツイ目をして言っているが。


 「無理でしょ。多分、騎士団に守られているよ。俺より強そうだった、あの副騎士団長とかに勝てるの?」


 「……、3日たったら、奴の罪は消えるのよ」と切れられ睨まれるが。


 「それは、世界の理の話だ。

  俺達が認めなければ、奴は一生殺人者だ。

  話を聞く限り、少し煽れば、また君に突っかかってくるだろう。

  それを正当防衛で殺せばいい」


 そう言うと少し冷静になった様だけど。


 「貴方について行けば、奴らに勝てるようになる?」


 俺を睨みながら、でも必死な感じで聞かれるが。


 「あいつらを倒せば、完全にこの辺境伯の連中と殺し合う事になる。

  それが終われば、この国の戦力と戦いになるかもしれない。

  それに勝つだけの力か、逃げ切るだけの力が簡単に手に入るかな」


 そう冷静に状況を分析し行ってみたのだけど「諦めろって言うの」と、ヒステリックに言い返される。


 なので、少しでも冷静になってもらう為に「……、師匠なら、なんて言うかな」と言うと、効果はあったようだ。


 「後は、暗殺し逃げ切るだけの力か。この国の斥候部隊って、それなりに力あるよね」と、斥候の師匠の力を思い出しながら言うと「どうすればいいって言うの」と、また切れて俺に突っかかってくる。


 「どうするか、自分で決めないと。

  さっきも言ったけど、俺は副騎士団長に目をつけられた。

  自分の意思で領軍に入るか、拷問の上領軍に入るか死ぬ事になるって言われている。

  だから、とりあえず辺境伯領から逃げて強くなり、返り討ちにするつもり。

  君は君で、どうするか決めないと。

  命とか尊厳とかが関わるから」


 「一緒に行きます……」


 あれ?


 よく考えたら、一緒に来てくれなんて言っていないよな。俺。


 でも、断れる状況じゃないし。


 なんで、こうなるんだろう。

 主人公は、タチアナに頼りにされているのかな。

 一緒に逃げる事になりそうです。

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