表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/170

第100話 奴隷商人との交渉

 奴隷商人に、主人公が重症奴隷の二人を買う気があるとバレている感じです。

 主人公は商売に役立つ商業学スキルを持っていますが、相手も持っている上にランクも主人公より高いのでしょう。

 「この二人は、幾らなの?」


 そう聞くと、奴隷商人はニッコリ。


 買う気になっているとバレテしまったか。


 でも、当事者二人は驚いている感じか。


 「二人とも、1000万GAZUでございます」


 約1億円相当かよ。


 と言うか、予算を2000万GAZUって言ってあるから、それを全部取ろうと言う話だな。


 そう思ったのが素直に口から出て「高いな」と言っても。


 「はい。おそらく、二人とも美人でございますし、男性経験もございませんから」と、相変わらずニッコリだ。


 このままだと不味いと「でも、精神に問題を抱えていそうだし、体は見た通りだしね」と、交渉を始めるが。


 「はい。ですが、1人でも3つの要望をすべて満たせます」と、奴隷商は引きそうにない。


 だけど、諦めずに交渉を続けようと「この傷だと、奴隷としての教育していないでしょ」と言っても。


 「はい。その代わりに、細々と契約で命令を刻むと言う手間を書けてございますから」と、キッチリ答えが返ってくる。


 「そう。で、この娘達を奴隷の奴隷として売ったら、幾らになるの?」


 そう聞くと黙り込んだあと「200万GAZU程度でございましょうか」


 「いや。俺の商業学スキルが50~100万GAZUだって教えてくれるけど」と手の内を明かしつつバカみたいな値段では買わないとよとハッキリとさせる。


 「それは、お人が悪い。

  ですが、それは奴隷の奴隷にする場合の値段で、通常の奴隷と考えると値段はあって無きがごとしなので。

  しかも、1人は中級の薬草学と下級の料理スキルを。

  もう1人は、下級の薬草学と、中級の身体強化、剣技、盾技スキルを持っています。

  勿論、農業学などの生産系のスキルも持っていますから」


 「でも、料理と身体強化スキル以外は持っている人が多いスキルだよね」


 「はい。でも、得られない人も居るスキルでもあります」


 う~ん。奴隷の奴隷用に買うと言えば安かったのか。


 どうしたものか、と考え込んでいると。


 「では、300万GAZUでいかかでしょうか?」


 「2人で?」


 「いえ。1人で、です」


 そう言われて考え込んでいると。


 「250万GAZUで。これ以上は無理です」


 「いや。奴隷の奴隷なら50万から100万で売るつもりだったんでしょ。

  しかも、精神的に大丈夫かなと思う状況なのに」


 そう言ってもにっこりと笑っている。


 商業学スキルは、多分向こうも持っている上にランクで負けていて頼りになりそうにない。


 となると頼りにすべきなのはこの奴隷商は持っていなさそうな話術スキルなんだろうけど、話術スキルもこれ以上は駄目そうと伝えて来るので値引きは諦めて「何かつけてくれるの?」と聞いてみる。


 すると「何かとは、何でございましょうか?」と奴隷商人は少し警戒した感じになる。


 なので「彼女達の服装とかだね」と、ハッキリと伝えると安心したようで「はい。では、肌着2着と普段着とメイド服と夜着をお付けしましょう」と、言ってきた。


 「OK。それで良いよ」


 「はい。ありがとうございます。夜着は、ネグリジェとかがよろしいでしょうか」


 「いや。部屋着って感じの物で」


 「承りました。では、契約の為に先程の部屋に戻りましょう」


 「ん~。彼女移動だけで傷みが酷そうだから、ここで契約して少し治してあげたいんだけど」


 「了解いたしました」


 そう言うと直ぐに契約作成スキルを起動したようで、俺に契約内容が表示されたウィンドウが表示され、それをキッチリ隅から隅まで見て『はい』を選択。


 それを2回繰り返し、彼女達の前に座る。


 「これで、俺は君達の主にとなった。

  とりあえず、最低限の治療をするから、これを飲んで。

  ああ。痛い部分に意識を持って行けば、そこを優先して直してくれるから、そのつもりで」


 そう言ってから用意してあった自作の下級エリクサー(優)の入ったボトルを、バックから4本取り出し、まずは火傷の酷い娘の方にと口に当てて飲ませてあげる。


 二本飲ませてあげた処「ありがとうございます。大分楽になりました」と言ってくる。


 うん。顔の火傷は多少治ったかな。


 次は、と刀傷の方に飲まそうとすると「必要ない」って言って来る。


 「治療無しのその体で、献身なんて出来るの?」


 そう言うと悔しそうに黙り込んだので、ボトルを口に当てて飲ませると、素直に飲んだ。


 2本で、凹んだホホとか顔の刀傷とかが治ったので、ほっと一安心かな。


 「さて、連れて帰る為の準備はしてくれるんだよね」


 そう言うと「はい。それまでの時間、先ほどの部屋で」と言われて、支払いすらしていない事を思い出した。


 お金にはがめついけど、そんなに悪い人ではないと言う事か。

 主人公は、ついに奴隷を手に入れてしましました。

 どちらも精神的に問題がありそうですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ