恩恵：百能は万能ではない　～無能と呼ばれていたが微妙で厄介なチートをもらいました～

　死をまき散らす魔物が跋扈する世界。
　しかも、人族に敵対する魔族もいる世界。
　そこで人族は、レベルアップによるステータス強化と、アーツ（技能・技術）や魔法と言った力であるスキルの取得とそのランクアップにより得た力で生き延びている。
　しかし、人族同士の争いに力を注いでいる陣営も多い為、人族は滅びへと確実に突き進んでいる。

　そこで神々は、人族の支援の為に力を与えた人族の転生者を数百人送り込んだ。
　しかし、それでも改善せず、もう一度転生者を送り込むことに。

　その中に、事態の改善を願い、強めの力を与えられた者がいた。
　しかし、その者はスキルが得られず、周りから無能と迫害される人生を送って来ている。
　世界に、自分に絶望し、死を覚悟して戦った時に、真実を知り力を得る。
　更に、規格外に強化された力である恩恵を。
　
　前世の記憶も得て、悪人にはなれそうもない主人公は、得た力をどう使い、どう生きて行くのか。


　人族が滅びそうなゲームの様な理の異世界に、変で厄介なチートスキルをもらって転生してしまってコソコソと隠れながら生きるシリーズの３作目です。
　と言っても、シリーズ化したかった訳では無く、過去の作品が納得できないので、似た設定で作り直した３作目と言う事なのですが。
　一作目が、勉強不足で拙い文章の上に独創性を出そうとして複雑にし過ぎ。
　二作目が、今度はシンプルにと意識したら、シンプルに出来なかった上に、これで面白いのかと言う内容に。
　本作は、シンプルにした上に、少し尖った（前以上に不自然でもやりたい様にする）作品を意識しています。それが上手くいくかどうかは分かりませんが。