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ナショナル・ディフェンス・アカデミー(NDA )~防衛大学校青春物語~陸上自衛隊幹部候補生課程~  作者: 佐久間五十六


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脱皮せよ

 毒まんじゅうとは、PXの売り娘の女性店員の渾名である。渾名の由来は分からないが、新入生歓迎会の恒例行事となっている感があり、一場の茶番劇とは言え、当事者の売り娘にしてみれば迷惑この上無い。

 新入生にとって、4月はカルチャーショックの連続する季節である。防衛大学校学生は個人毎にその時期自衛隊が採用している標準銃一挺を貸与され、卒業まで各個人個有の銃として保管し管理する。訓練やパレードには自分の銃を使用して、定期的に銃の手入れを行い、点検も受ける。初めて手にした銃はズシリと重くて、防衛大学校の特異性を実感する瞬間でもある。

 入校後の2週間は、銃の取り扱い、基本教練、体力錬成等の日々が連日続き、「俺らは大学に入ったのに…。」と言う思いにとらわれる。この期間は新兵訓練と同じで、高校生を防衛大学校学生に脱皮させる段階である。言語、態度、挙借、容儀、団体行動等を一定のレベルに引き上げる為に集中して訓練を行う。入校時訓練は昔は4週間あったが、今は2週間に短縮されている。この間に脱落者も出るが、大抵の者はこれを乗り切る。

 防衛大学校では読む本の制限や推奨と言ったモノは一切設けていない。とは言え、防衛大学校はかなり忙しい為、教科書以外にまとめて自分の読みたい本を読む時間は、週末や祝日に限られる。それは部隊に配置されてからも同じである。

 沫爽と言う表現が相応しい爽やかな夜明け。午前5時、富士山が紅に染まっている。草原の月見草は朝露に濡れ、空気は冷涼で、青空には雲一つない。海抜千メートルの北富士演習場梨ヶ原廠舎。教官が学生達に訓示している。

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