女性自衛官の活躍
先進諸国は軒並み、女性の進出が一段とその流れを押している。最早、男だからと言って優遇され、女性だからと言って不遇となる。その様な時代ではないのである。その為、防衛大学校には、女性用隊舎も防衛大学校には整備されている。そして、男子学生と同じ日課を同じ様にこなす。女性だからと言って特別視はされない。女性自衛官の活躍で、男性自衛官も刺激され、プラスのスパイラルが波及して行く。男には男の、女には女のプライドもある。お互いに切磋琢磨して行く。
今や自衛隊の中で女性の門戸を開いていない職種はない。潜水艦だろうが戦闘機だろうが、男子の専売特許ではない。女性でも男性並みに活躍する事が出来る、遜色無いフィールドでの活躍ぶりが評価されてきた事が大きい。確かに女が男に力で勝つ事は難しいかもしれないが、他に劣る事は何処もない。戦後の早い段階から女性を活用してきた自衛隊であるが、そうした草分け的な女性自衛官の活躍の積み重ねが現在の女性自衛官の地位を築き上げたと言っても良い。将来的には女性の将官や幕僚長も登場する事に成るかもしれないが、それは恐らく時間の問題であると言えるであろう。
女性の能力の高さは官民を問わない。家庭だけに女性を押し留めておくのは、何とも勿体無いと言える。勿論、それを選ぶのは個人の自由である。しかし、一度修得した自衛官としてのスキルを活かして産後も自衛官を続ける女性隊員は非常に多い。産休や育休の制度も充実しており、自衛官の福利厚生は民間の大企業と比べても遜色は無い。その子息も自衛官になれば、海軍一家ならぬ自衛隊一家が完成する。
話がそれたが、道上にとっては、先の事にかまけている余裕は無かったのである。日課に校友会(部活)特に毎日の訓練がしんどい。現場に行けば、それこそ毎日の様にしごかれるが、防衛大学校での訓練はそれを嫌と言う程叩き込まれる。時にあきれる程嫌に成る事もあるが、一度、この学校に入学した以上、その様な弱音を吐く事は許されない。




