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ナショナル・ディフェンス・アカデミー(NDA )~防衛大学校青春物語~陸上自衛隊幹部候補生課程~  作者: 佐久間五十六


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ウーマンズパワー

 理解しておく事で自衛隊の見方も少しは変わって来るかも知れない。戦後、防衛大学校や自衛隊が発足した頃に比べれば、現在の方がよほど自衛隊への理解は深まっていると言えるであろう。それでも、まだそれが成熟の範囲にはなく、国民の理解も完全なものとは言い難い。大切な事は防衛大学校と言う場所が、偏った思想の狭い視野しかないエリートを育てる様な、戦前・戦中の陸軍大学校や海軍大学校そして、陸軍士官学校・海軍兵学校とは全く異なると言う事であろう。

 大日本帝国陸海軍と、現在の陸海空各自衛隊は連続性のある組織で、全く関係・関連が無いとは言え無いが、防衛大学校と戦前・戦中の各士官養成学校とは、連続性は無い。そう言った意味では米国の各(陸海空)士官学校及び大学校の教育方法が取り入れられているとも言える。アメリカナイズとまでは言えないかも知れないが、防衛大学校の歴史は、戦後に0からスタートしたものである。必ずしも恵まれた環境では無かったかもしれないが、戦後の混乱期に在って、よく出来た学校運営が行われていたと言える。

 今では近代的で列国の士官学校並の施設を備えるに至っているが、そうなるまでには平らな道のりではなかった事もまた事実である。1995年(平成6年)からは女子学生の採用も開始した。自衛隊が女性に門戸を開いたのは、男女雇用機会均等法の流れと、範をとる米軍の影響があったと言えるであろうが、今や自衛隊にとって女性の存在は馬鹿には出来ない戦力に成りつつある。そのうち女性の司令官が登場する様な事が現実味を帯びている。国防は男児が担う者と言う考え方は今は昔になっている。本来の国防とは、男女が協力して行うべきなのかもしれない。国家を守るのに男も女もない。古代からの慣習で国防は男の仕事と言う固定観念が強かったのかもしれない。

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