表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナショナル・ディフェンス・アカデミー(NDA )~防衛大学校青春物語~陸上自衛隊幹部候補生課程~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/141

文系も無くはないが理系中心

 防衛大学校には、こんな言葉がある。上級生に成れば成るほど荷物が少なく、下級生に成れば成るほど荷物が多い…と。上級生は小さなかばん一つでとにかく軽装であるが、1年生の大半はあらゆるものをかばんに詰め込んで、大荷物を抱えて帰省する。教科書や参考書等を持ち帰っても、実際には1ページたりとも開かないのであるが。

 多くの防衛大学校学生は、実家に帰省するか、中には真っ直ぐに帰省せず、小さな冒険に出る者もいる。例えば、自転車で実家に帰省するとか、この3週間強の休みの間にしか出来ない事をやる。そう言う期間としては、持ってこいの時期ではあった。道上は流石に1年目からそれをやる勇気は無かったが、2年目以降やれそうな機会があるならやりたいとも思った。

 小原台には、残暑の中にも秋を感じさせる日が訪れる様になり、中期の新しい学期が始まる。秋は中間試験や、自衛隊中央式典参加、開校祭と行事がめじろ押しである。1年生もこの時期になると、団体生活に慣れ、身体も固まり、精神的にも落ち着いて、制服も板に付いてくる。

 防衛大学校と言う学校がどの様な大学なのかと言う事は、実はあまり詳しくは知られていない。防衛大学校は、大学設置基準に準拠した教育を行う理系大学であるが、今は人文社会学系の文系学部も少数ではあるが存在する。以前は防衛大学校を卒業しても、大卒の資格である学士の称号は貰え無かったが、今は学士の称号を貰える様になっている。

 所謂文系と呼ばれる人文社会学系の学部の場合、人文科学、社会科学、語学等が主体で、毎日4~5時間教室で授業を受けている。その後は夕方までは部活(校友会活動)をして、夜間には二時間半の自習時間がある。ここまでを見ると、一般的な大学と何が違うのかよく分からないかもしれないが、防衛大学校では、大学設置基準にプラスして、防衛学や訓練の時間が設定されている。その分一般的な大学よりも、夏休みや春休みの時間が短くなっている。2年生になると、理工学の専門課程に分かれ、機械工学や電気工学と言った、より高度な学習をしていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ