ソファモアとフレッシュマン
分からない事は図書館で調べる。防衛大学校には、公立図書館に負けないだけの蔵書量はある。パソコン等のメディアツールやSNSが普及している現代ではあるが、自分で汗を流して沢山の資料とにらめっこするのも良いであろう。
防衛大学校では2年生はソファモア(sophomore-cadet)と呼ばれ、1年生はフレッシュマン(freshman-cadet)と呼ばれる。ソファモアリックと言う言葉が語源にあり、気取っているが未熟な、生意気な、青臭い、知ったかぶりをするという意味があると言う。防衛大学校の2年生とは、そう言う位置付けにある。
防衛大学校学生は、外出する時も制服であるが、酔っぱらいから、「税金泥棒が歩いているぞ」等の心無い台詞を言われる事はまだ無い訳ではない。国民の自衛隊への理解が進んでいない事の証である。そう言う台詞を言われる事は防衛大学校学生には、シンドイ事なのかも知れない。しかし、それをいちいち真に受けていては、防衛大学校学生どころか自衛官としてやっていくのは難しいであろう。
防衛大学校学生の1日は起床・日朝点呼から始まる。起床ラッパと同時に跳ね起き、上半身裸体、駆け足で舎前に集合し、号令調整を行う。そして朝食を済ませる。国旗掲揚と朝礼の後に、課業整列を行い、学年別専攻班単位で集合し、課業行進で教場に向かう。今風に言えば、集団登校の様なものである。課業(午前)が終了するのは、12:10の事である。それから昼食をとる。朝食と昼食は、学生隊週番学生の号令「食事はじめ」で全学生一斉に食する。13:20にまた課業整列をして、午後の課業が始まる。17:15に課業は終わる。そこからは各自が校友会活動に参加する。19:20の自習開始前までに夕食と入浴を済ませなければならない為、てんやわんやの大騒ぎである。21:50まで自習を終え、日夕点呼を行い、22:15完全消灯となっている。




