ナショナル・ディフェンス・アカデミーに敬礼
だからと言って努力を怠る様な事があると成長は止まってしまう。防衛大学校卒業でも二佐止まりの人間は能無しだと、言われる由縁はそこにある。私は小原台に足を運んだ事がある。海上自衛隊のイージス艦や米国海軍の航空母艦キティホークや原子力空母ロナルド・レーガン等が印象強い。海上自衛隊横須賀基地や米国海軍横須賀基地に近い小原台は、無駄なものが一切無く、こんな環境で自分も学べたら良いなと感じた。防衛大学校の歴史はまだ百年にも及ばず、歴史は浅い。
とは言え、この場所こそが、日本の国防の未来が詰まった日本人にとって大切な場所であるとも思った。日本に生まれてきて良かったとも。防衛大学校学生を見ていると、何だか胸が熱くなる。現役の防衛大学校学生や、現役の幹部自衛官との貴重なディスカッションもあったが、彼等彼女らは、全く同じ普通の人間であった。勿論、良い意味で。彼等彼女らとディスカッションした時間は今でも私の中の宝物である。海上要員の4年生であった(当時)女子学生については、驚きの連続であった。話をする機会が少しだけあったのであるが、こんなかよわい20代前半の女性が勇ましく護衛艦に乗っているのかと思うと、本当に感心した。今頃は立派な中堅士官として日本近海で部下を率いている頃であろう。
防衛大学校はエリートの行く学校であると言う事は否定はしないが、彼等彼女等は、至って常識的でとても人間的である。エリート思想なぞどこ吹く風の親しみのある人間ばかりであった。日本は国家として、どう歩みを止めないでいるかと言う岐路に立たされているが、防衛大学校学生がいる限りは、恐らく当分の間は大丈夫かもしれない。
それは少し言い過ぎかもしれないけれども、ナショナル・ディフェンス・アカデミーは、日本人にとって必要な場所である。もっとデータを集めて、詳しい事が書けるようになるかも知れないが、その時はまたお付き合い頂きたい。この程度の稚拙な文章で、防衛大学校の事を書くのはおこがましい事なのかも知れないが、私にとっては満足となる作品になった。日本国と自衛隊に敬礼。