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02

静かな公園に、トラックのエンジンの音が鳴り響く。発車したトラックはあっという間に遠くへ行ってしまった。


「さ、コノエも寮に戻るぞ」


ボスはそう言って、コノエに右手を指し出した。


「...嫌だ」


コノエは地面に座り込んだまま目を逸らし、立ち上がろうとはしなかった。


「はい?」


「嫌だ。私は...もう行きたくない。こんなはずじゃなかった...」


コノエは俯いて涙を流しては拭い、また涙を流した。制服の袖はぐしょぐしょに濡れ、しわになっていた。


「...そうか」


ボスは小さいため息をつき、コノエに背を向けた。


「お前は全然ドナーを持ってこない、ダメなやつだったよ。ただ、若い女は信用されやすい。それだけだった」


ボスは今までで一番冷い声でそう言い捨てた。靴の音はどんどんと遠ざかっていく。歩きながらスマホで誰かと電話してるようだった。そして車のドアを閉める音が聞こえると、すぐにエンジンがかかり、あっという間にその音は遠ざかって消えていった。

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