13/16
03
いつの間にか、公園の外の道路にトラックが停まっていた。灰色で個性のない中型トラックだった。後ろの扉が開き、中から担架を持った黒ずくめの男ふたりが出てきてこちらにやってきた。
「大事な身体だから、そっと運べよ」
「はい」
二人の男はサラに近づくとその亡骸を掴み、コノエから引き離そうとした。
「いや!サラちゃんは私の!」
コノエはサラを抱きかかえ、首を横に振りながら泣き叫ぶ。二人の男はそれを、奇妙なものを見るような目で見下ろした。
「何やってるんだ?早くしないと鮮度が落ちるだろ」
男はコノエをサラから強引に引き離し、そっと担架に乗せた。そして大事そうにトラックへと運んで行った。コノエは地面に座り込み、サラが連れて行かれるのをただ観ることしか出来なかった。




