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06-02
「そうだ、サラちゃんもこの仕事やってみようよ」
コノエはふと思いたようにサラに言った。
「私が...ですか」
「そう。ボスにかけ合えば許してもらえると思うよ」
「私なんかが上手くできるか、不安です」
サラはうつむき加減に指先を回した。
「大丈夫。初めは私と一緒にやって行けばいいから。分からないことがあったらなんでも聞いていいんだからね」
「それなら...」
サラは乗っていたブランコから立ち上がり、遠慮がちにコノエの正面に立った。そしてぎこちなくお辞儀をした。
「よろしくお願いします」
サラは深く深く頭を下げた。コノエはそんなサラを見て、優しく声をかける。
「顔を上げて」
サラが顔を上げると、コノエは立ち上がり、サラのことを柔らかく抱きしめた。サラの強ばった力は抜けていき、再び涙を流すのだった。
空は澄み渡り、2人を見下ろす星々は煌々と輝いていた。




