余計捨つ業ーパングラム74
前回パングラム73の答えーすみいちろ さまでした!
どれを代表作とご紹介すればいいのか、詩ランキングの上から見て行ってください!じゃダメかな? すごい量の詩がどんどこ生み出されるのです。
でもこれは外せないかな、「聖女ブラウン管野さん…の本当の気持ち… 」https://ncode.syosetu.com/n6590gr/
こちらに塩谷 文庫歌さま(パングラム70の方)が付けられたレビューがまた興味深い。すみいちろさまウォッチャーを自認されるだけある。
詩は自己完結してしまいやすいですが、外に働きかけ魅せる詩になっている、とこの陸も感じました。
あ、でも「ティーン…エイジ……」https://ncode.syosetu.com/n7799gn/
はもともと、めっちゃいい詩だと思いました。
詩はマイページの中見つけにくいので、コード付き大サービスです。
大晦日の正午にご連絡したら、「もう新年に向けて準備万端」とのお返事をくださり、こちらは時差分の9時間あっても間に合わないというか、もう大掃除も何もかも投げ出してパングラムを作っている!という体たらくでした。
○○○
はたちのむかしとくらへ
やせみをきるひえ
ふこうおもほゆ
ねれてそめろ
よけいすつわさになりぬ
二十歳の昔と比べ
痩せ身を切る冷え
不幸思ほゆ
練れて染めろ
余計捨つ業になりぬ
お名前のほう、重複文字がたくさんあります。
最初の三文字しか使えません。
既に大ヒントでございます。
パングラムのほう、作者さまの人生を語っているのではありません。
今現在で全495部まであるショートショート作品集で、現在の世相などを浮き彫りにされているのですが、今の世の中って昔と比べ、身を切られるほど荒んでいる気がします。
犯罪やらいたずらって、残忍になるのが進化の方向性なんでしょうか。
作者様が今お歳がいくつで、痩せておられるのかどうかは存じ上げません、作者様の人生を語っているわけではないので、その点ご注意ください。
パングラムの後半は、不幸を思いやることで、筆力が練れ個性たっぷりに染まった、余計なものをそぎ落とすお作風を確立させたのだな。
という陸の感慨でございます。
上記のショートショート集、計15万8千字、平均320文字の一口サイズ。
書かなくていいことは削るという潔さが素敵です。




