わやの積み木箱ーパングラム56
前回パングラム55の答えーさいとうあき
斉藤秋さまでしたー!
これを書いている現在で、576ものレビューを書いていらっしゃいます。
本文でちらりと触れたのは、不思議な不思議なハイファンタジー「草原へ」、純文学「港町と琴の音色」。
そして最近では、遥彼方さま(パングラム53の方)主催「冬のあしあと企画」に参加してくださった現実恋愛作品、「雪の日じゃなくて良かった。」が斉藤秋さまらしい静けさとまなざしで書かれていると堪能いたしました。
瑞月風花さま(パングラム51の方)が活動報告で、この「パンクイ」をご紹介くださり、「いったい頭の中どうなってんだろう?」と疑問を発してくださいました。
何度も五十音表を書いては丸つけたりバッテンつけたりしているうちに、どうも左の上のほうに「わや」って見える。(笑)
――そうだなー、わやだよなー、私の頭の中。
シンGさま(パングラム31の方)にいただいたFA(パングラム34+35のページ)の文字が舞っている軽やかな感じも好きですが、どうも組み立てている、という質感もあり、今度は積み木のイメージにしてみました。
パングラム56
わやのつみきはこあり
ひらかなよんしゆうろくを
そいとげぬえせふおるむへす
ねてもさめ
ほまれたちに
わやの積み木箱あり
ひらがな四十六を
添い遂げぬ似非フォルムへす
寝ても覚め
誉れ断ちに
頭の中にぐちゃぐちゃになった積み木の箱があります
積み木はひらがながひとつずつ書かれていて46個。
それらを添い遂げることのない
偽物の形式に組む。
「へす」は「へ、成す」の略だと思っていただけると助かります。
横になっても頭は覚めてしまい
いただいた褒め言葉もいずれ途切れてしまうことでしょう。
と、また私らしくクラめな予測ですが、ここまでご愛顧いただきたくさん励ましてもらって十分すぎるほどです。
何度もいいますが、すごいのは紹介している皆様方の個性のほうで、パングラムを作ること自体は、慣れてしまえばかなりフレキシブルなものだとわかります。
日本語がえらい!
ネィティブでよかった、造語や文法ひん曲げてるところもあるかと思います。
(外国語でこれやったら、正しくないって一刀両断されます)
さてまた少々休憩をいただきます。
新しく知り合えた方、これからお知り合いになれそうな方、作品など読ませていただきながらイメージを膨らませていきたいと思います。
表現したいことがはっきりしているほうが、なぜかパングラムが楽にできます。
46文字の組み合わせなのだから、制約は少ないほうが簡単だろうと思われるかもしれませんが、逆みたいです。
どうしてもこういう意味を乗せたい、という気持ちがあったほうが、早くできてしまう。
「わやの積み木」が率先して文章になろうとするかのように。
私の頭の中がどうなってるかと疑問に思ってくださった瑞月風花さま、ありがとうございました。
こんなパングラムができあがりました。




