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跳ねる荒波ーパングラム④

パングラム③の答えーまさき　

間咲正樹さまでした。

代表作は「明らかに両想いな勇斗と篠崎さんをくっつけるために僕と足立さんがいろいろ画策する話」ですが、恋唄シリーズに入っている短編の数々も、酸いも甘いも噛み分けたおかしなラブストーリー集になっています。ハズレはありません！

　さてさて、これからは1ページをどうやって200文字以上にするかを考えなければならないかもしれません。

　雑談が増えるかも、といえば思い出すのはこの方。

　しかし彼の場合は一見雑談に見えてもヒーリング呪文だったりするので侮れません。

パングラム④

○○○○

はねるあらうみに、なつよふけひとりすきぬ。

ゆめのそむか、しおやほこもてませ、われへさちをえん。

跳ねる荒海に、夏夜更一人過ぎぬ。

夢望むか、潮八矛(やほこ)もて混ぜ、吾へ幸を得ん。

　八矛は天沼矛《あめのぬぼこ》、古事記の国産み神話でイザナギとイザナミがかき混ぜるのに使った矛のようなものを想像していただけると嬉しいです。

　ついでに八千矛《やちほこ》というとオオクニヌシさまにあたるようで、八鉾神社(やほこじんじゃ)も彼をお祀りしている由。

　こちらの彼も、魚類なのか哺乳類なのか、グルメなのか、まだまだ才能を隠していらっしゃいます。

　しかし通りすがりのどなたをも癒してしまう、上級ヒーラーでしょうな。

　オオクニヌシノミコトが因幡の白ウサギを治したように。

　周囲を癒してご自分も幸せになる有り難いお方です。拝んでおこう、なむなむ……。