第7話
登場人物④
松山千佳 まつやま ちか
奏歌の筆頭側仕え。代表貴族出身。
上里雫 うえさと しずく
奏歌の護衛。一等貴族出身。
九条楓 くじょう かえで
奏歌の護衛。一等貴族出身。
花崎真司 はなさき しんじ
高星家の馭者。一般市民出身。
設定②
身分階級について
高い方から、王族→御三家→代表貴族→一等貴族→二等貴族→三等貴族→富豪→一般市民、の順になっている。
6月13日 本文の一部を書き換えました。
1階に行くと使用人らしき人が5人居た。
「おはようございます、奏歌お嬢様。お迎えに上がりました」
どうやら高星家の使用人のようだ。お互いに簡単な挨拶を済ませると、荷物を家から運び出し、馬車に載せてもらった。
積み込み作業が終わると改めて自己紹介をしてもらった。
「私は奏歌お嬢様の筆頭側仕えに拝命されました。松山千佳と申します。よろしくお願い致します」
「私は護衛を務めさせていただく、上里雫と申します」
「同じく護衛を務めさせていただく、九条楓と申します」
1人目は私の身の回りの世話をしてくれるという、側仕えさんだ。簡単に言うとメイドさんと同じなんだって。
2人目と3人目は私の護衛。護衛がいるってことはそれだけ危険があるってこと。これからはどこに行くにも1人で行動が出来ないってこと。
貴族のお嬢様って大変だね。
「松山さん、上里さん、九条さん、これからお願いします」
「奏歌お嬢様、私どものことは呼び捨てで呼んでくださいませ」
「絶対にそうしないといけませんか?」
「はい。立場を明確にする為にもそうしてください。あと、私たち側近に対して敬語は使わないようにお願いします」
私は家を出る支度も終わり、あとは馬車に乗り込むだけとなっていた。ふと、奥にいるお母さんが気になって見てみると、お母さんの側仕えと何かを話し合っている様子だった。
「奏歌お嬢様、馬車の準備が整いましたので、外へどうぞ」
「分かりました。今行くようにします。ですが、その前に少し時間を取れますか?」
「沙羅様のことですよね?あまり長くは取れませんが、多少の時間はあります」
「ありがとう、松山。では、行って来ます」
私は急いでお母さんの元に向かった。走っていったせいか、お母さんもこちらにすぐに気づいた。
「お母さん、私もう行くね」
「いってらっしゃい。今日か、明日の夕方くらいには、一度、奥様のところに伺う予定だから、もしかしたら会えるかもね」
「うん、会えたらうれしい。……それじゃあ行ってきます」
私はそう言うと、松山のところに戻り、一緒に外に出た。外に出ると想像していた物よりも凄く豪華な馬車が停めてあった。
「これに乗るのですか?」
「はい。こちらへどうぞ」
よく見ると、馬車の上の方には高星家の紋章が付いていた。馬車のステップは少し高かったが、松山がエスコートをしてくれていたおかげで、バランスを崩すことなく乗ることが出来た。
馬車の中は凄く綺麗でびっくりした。天井のいたるところに彫刻が彫られている。
「凄く綺麗ですね」
「お褒めの言葉、ありがとうこざいます」
私が馬車を褒めると、誰かが馬車を覗き込んできた。
「あなたは?」
「申し遅れました。私は高星家の馭者を務めております、花崎真司と申します」
私は馭者という言葉の意味が分からず、松山に聞いた。馭者とは馬車の運転手のことなんだって。
挨拶が終わると馬車は出発した。高星家までは2時間くらいかかるんだって。
でも、松山たちと話をしていれば退屈する事は無さそうだ。
家を出発してから1時間半くらい経った時、周りの景色が華やかなお屋敷に変わり始め、貴族街に入ったことが分かった。
読んでくださりありがとうございました!
今月はテストがあるため、不定期に更新するかもしれませんが、次回もお楽しみに!
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