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prologue
「犯した罪を償い、皆の心の支えになる為」
それが、私が歌い続ける理由だ。身勝手な理由で、人としての道を踏み外した過去がある。
恐らく一生付きまとうであろう、呪いとも言えるその過去。
そんな過去を償えるかどうかはわからない。
ただ、私には戦える力があった。だから誰かの為に戦った。
ライアーの為。私の周りを飛ぶ人の為。人々の為。
やがて、私は力を失った。
だけど、私が歌う事で色々な人々の心の支えになるなら。色々な人の救いになるのなら。
私はその声が尽きる時まで歌おう。




