背が低くて、顔も丸くて、私は私で
小学三年の教室の一番後ろ
その席から見ていたのはいつも
青い空と白い雲
それから、ノートの落書き
私はなんでここにいるんだろう
そんな、想いが駆け巡って
時間と時代も巡り巡って
授業も親の話も友達の笑い声も
聞こえているけど聞こえなくなる
手を使わなくても耳を塞げるね
明日こそ、雨降らないかな
学校が休みになるくらいに…
もしも、もしも
今より頭が良くて
綺麗に顔も整って
人との関わりに積極的で
漫画なんか嫌いで
本なんか読まないで
…
そんな風に生きてきてない
「その褒美に
素敵な人生をあげるよ」って
神様に特別貰えるとするなら
この腕は伸ばすだろう
そのまま、全力パンチしてやる
私の心を馬鹿にしないでよね
私の好きな物たちを
あなたたちは好きじゃなくても
それは些細なことだよね
でも世の中、上手くいかないものね
だから、
自分の心を馬鹿にしないでよ
大人になることに
そんなに意味を求めなくていい
頑張ることは
いつも正しいわけじゃない
背が低くて、顔も丸くて、私は私で
あり続けることに尽力するよ
大好きな漫画家の生き方とか言葉を
教科書に載せないけど
透明な教科書に書き足して
わすれないよ…
さよなら
さみしいよ
有難うも大好きも
もう、届かないよ…