第1話 歪み始めた日常
すべて、始めからおかしかったんだ。
自分でも分かってた。
でも、ほおって行く訳にはいかないじゃないか!!
友達が死にそうだったんだぞ。
(だから、私を光臨させた)
ああ
(罪ね)
そうだな
(いいわ、貸したあげるあなたに、0のちからを)
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高校生となった俺は、両親と妹と3人暮らし。
つまり、普通だ。
だが、今日からは高校生、夢の塊だ。
友達をたくさん作り、遊びまくるぞ!
初めて高校生となった俺の友達は、前の席の鈴木だった。
普通の名前で普通の顔で、気が良く接しやすかった。
次に会ったのは、黒髪の美少女だった。
無口そうで、黒いバラのようだった。
挨拶やもろもろを終わらせたのだが、そこで終わった。
何が終わったかというと、俺の高校生活がだ。
いきなり窓ガラスを割って入って来たのは、テロリストだった。
入学式の二時間後だった。
この教室は二階だから、入るのは簡単だ。
テロリストは5人、人質は30人。
直ぐに警察がきた。
他のクラスは、無事避難したらしい。
最初にテロリストが警察に要求したのは、十億円だった。
さすがに警察もそんな大金をすぐには用意出来ないと十分待てと言った。
テロリストは、ならば、一分につき一人殺すと言った。
そして、あの黒髪の美少女に銃を突きつけた。
そしたら、少女がテロリストの首に足を絡ませて首を折り、他の3人も同様に倒していった。
だが、残り一人が気が狂ったのか銃の引き金を引いた。
よりにもよって、俺の友達に。
必死で走り、身をのりだした。
ボス
的な音が聞こえた。
視界が歪んで行く。
あいつは無事だった。
警察も乗り込んできた。
少女は誰も殺していなかった。
感覚が無くなり、俺は倒れた。
そして今に至る。
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(心残りは無い?)
このフワフワした空間で、あると言った。
(ならば、救いなさいあなたと皆のために。)
なんだ、視界が開いていく。
(あなたには、彼女を与えましょう。"クレセリオンを")
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ピーピー
起き上がったら病院だった。
!?
隣にというか同じベッドに少女がいた。
しかも、二人。
一人は黒髪の美少女、二人目は金髪で年はだいたい16くらいの美少女。
二人の美少女に囲まれているのはいいんですけど。
一度も話したことがない人だからなぁ。
「起きたの。」
黒髪さん、それこっちのセリフです。
「あ、あぁ。」
内心ツッコミたかったが、ガマンガマン。
「この少女はどちら様ですか?」
俺は、少女に言った。
「クレセリオン、そう言ったはずよ。」
さっきとは別人のような、口調だった。
「警戒しないでいいわよ。この子の体を借りているだけだから。」
夢の中のひと。
「そうでーす、夢の中の人です。」
こっちの思考を詠んだ!?
「まぁいいわ、この子はクレセリオン。アビリティーウエポンの一つよ。」
この人、一度精神科いった方がいいような気がしてきた。
「失礼ね。私は零。この子達を生み出した母です。」
「あっそうですか。」
「ちょっと、冷たくない~~。厄島 神太くん。」
「何故、あんたが俺の名前を知っている!?」
「まぁまぁ、気にしない。この子達は武器に変わるの。能力を持つ史上最強の武器
アビリティーウエポンにね。」
1話に入りました。
つまんないプロローグをして、すみませんでした。