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けれど、狼と吸血鬼  作者: ハイたん
補足の話
75/87

登場人物まとめ

 『けれど、狼と吸血鬼』の登場人物紹介となります。

 この『登場人物まとめ』を読まなくても本編に支障はありません。

 またネタバレには考慮しておりませんので、お読みになる方は、先に本編を読み終わってからにしてください

 以下、あいうえお順で記載しております。

名前:忌野いまわの

性別:男

職業:高校生兼青天宮

 第四月【守る物、護る者】にて登場した少年。青天宮に所属しており、現役高校生でもある。

 ハリネズミのようにツンツンと尖がった黒髪と、真黒の学ランが特徴的。

 妖を斬るために考案された古流剣術を伝える忌野家に生まれたため、まだ若い身の上ながら卓越した剣腕を持つ。当然、結界や式神を初めとした業も習得しており、さらには裏社会の情勢にも詳しい。

 普段は軽薄な言動が目立つが、それは本人曰く『猫を被っているだけ』であり、生来はクールで頭のキレる少年。決して、いたいけな病気にかかっているわけではない。

 妖刀”大禍時おおまがとき”を所有している。

 かつて雪菜が一人で苦しんでいるとき、彼女に手を差し伸べられなかったことを後悔している。

 しかし、その想いは本物であり、雪菜のことを強く愛している。

 第四月終盤では、およそ高校生とは思えない台詞や演出とともに、雪菜にプロポーズをした。




名前:エリカ

性別:女

職業:??

 士狼がかつて戦場で出会った少女。

 金色の髪と色白の肌が特徴的。

 雪菜曰く、現在は士狼の守護霊のようなものであり、見守るようにして一緒にいるらしい。ただし自称陰陽師の発言なので、本当かどうかは分からない。

 人殺しを何とも思っていなかった士狼の価値観を変えて、彼に『もう一度誰かを護ってみよう』と決意させた少女。

 士狼の大切な家族だった。




名前:カイン

性別:男

職業:吸血鬼兼吸血鬼狩り

 吸血鬼狩りに所属する銀髪の吸血鬼。

 礼儀正しい性格であり、敵味方問わず丁寧語で話す。

 常にダークスーツを纏っており、顔立ちは美形である。年齢は約400歳。

 吸血鬼狩りの頂点に立つ五つの貴族、そのうちの一つであるキルヒアイゼン家の嫡男として生まれる。それゆえに吸血鬼としては高い能力を誇るが、人間の血を進んで摂取していないせいか、彼が全力を出せる機会は少ない。

 百年ほど前までは、口調が荒っぽく乱暴な吸血鬼だった。しかし通称”悠久の時を生きた吸血鬼”と出会ったことをきっかけにして、現在のような礼儀正しい性格を形成するに至った。

 姉であるフランシスカに対しては、破天荒な行動に悩まされつつも、立派な姉であると尊敬しており、また目標ともしている。

 シャルロットに対して密かな想いを寄せていたが、彼女の想いが頑なで一途なモノだと知り、なにも言わずに去る道を選んだ。自らの想いも告げず、ただシャルロットの幸せだけを願って。




名前:如月紫苑きさらぎしおん

性別:女

職業:社長

 暦荘に住んでいる女性。ただし、暦荘以外にも複数の住居を持っている。

 十二大家の一つである【如月】の人間。

 九紋京香を捜索している模様。

 一度興味を持ったもの、または自分が”使える”と判断したものには何でも手を出すため、あらゆる分野において専門家に近い知識を持つ。

 また政財界や日本政府にもパイプを持ち、そのコネは裏社会にまで繋がる。

 士狼を罵倒することからも分かるように、基本的に誰かの下で働こうとする性分ではなく、逆に人の上に立つために生まれてきたような女性。

 第四月で初登場。その卓越した頭脳と【如月】の名を使い、青天宮と国家権力間の橋渡しや、現場総指揮、さらには雪菜を助けようとする士狼に情報を提供するなど、水面下で活躍した。

 高梨沙綾には頭が上がらないようである。




名前:九鬼くき

性別:男

職業:鬼

 第四月『守る物、護る者』にて登場した妖。日本に古来から伝わる”鬼”の血を引いている。

 金色の髪をした紳士風の男ではあるが、内心は狂気に満ちており、陰陽師並びにそれを生み出した”人間”を憎悪している。

 かつては半妖(鬼と人間のハーフ)の父と、退魔の家系に生まれた母と、そして九鬼の三人で暮らしていた。

 しかし青天宮によって両親は殺され、九鬼自身も致命傷を負う。が、その致命傷が皮肉にも九鬼の内に眠る”鬼”を目覚めさせることとなった。

 これまで数多くの人間や陰陽師を食らい、人間社会に紛れるようにして能力を磨き、知識を蓄え、機会を待っていた。

 第四月の終盤において、雪菜とこころを拉致することに成功するが、雪菜に危害を加えようとしたところを士狼らに阻まれ、最後は忌野によって祓われ天に還った。

 復讐を糧に生きてきた九鬼ではあるが、その行動には謎が多い。また『九鬼の行動には道理に合わない点がある』と忌野は推察した。

 サトリのこころを捕えた時点で食糧として食らっていれば、傷ついた体や妖力は回復し、少なくとも逃げ延びることぐらいは出来たはずである。

 九鬼は、どうしてこころを捕えたのか。

 九鬼は、どうしてこころに危害を加えなかったのか。

 真実を知る者がいなくなってしまった今、その答えを知るものはいない。

 また、ミカヤと通じていた節もある。

 



名前:九紋京香くもんきょうか

性別:女

職業:??

 士狼がかつて戦場で出会った女性。

 腰にまで届く栗色の髪と、灰色の瞳が特徴的。年齢は、士狼よりもちょっとだけ下。

 エリカに続き、士狼の価値観を変えたもう一人の存在。

 十二大家の一つである【九紋】の当主。

 現在は何かしらの事情があって失踪中。如月紫苑は、年単位の月日を懸けて京香を捜索している。




名前:こころ

性別:女

職業:サトリ

 第四月【守る物、護る者】にて登場した幼い少女。日本に古来から伝わる”サトリ”の妖そのもの。

 黒い髪をおかっぱ頭にしていて、水玉模様の古めかしい浴衣を着ていて、さらに下駄を履いているのが特徴。

 いつも自信がなさそうにしており、気弱な態度が目立つ少女。また声量も小さく、こころが叫んでも、それは普通の人間がちょっと大きい声で話したぐらいにしかならない。

 こころとその母親が住んでいた住処は、人間の自然開発に伴う自然破壊によって壊された。忌野曰く『こころ達は妖狐に襲われたらしいが、なぜか無事に逃げ延びた上に、その妖狐は陰陽師ではない何者かによって殺された』とのこと。

 他人の心を覗いてしまう、という能力があるゆえに、やや人間不信というか、他人不信なところがある。

 しかし純粋な心を持つニノだけは特別らしく、こころ曰く『あれほど心の綺麗な人は見たことがない』とのこと。そういう事情があって、ニノに懐いている。

 また他人の内面にひどく敏感なこころは、シャルロットが内に秘める強大な力に気付いており、それがあまりにも大きすぎるために恐がって近づかない。

 しかしシャルロットが、ニノ並みに純粋な心を持っていることは分かっている模様。

 




名前:シャルロット

性別:女

職業:吸血鬼兼ウェイトレス

 物語のメインヒロインにして、物語の語り部の一人。年齢は約100歳。

 金色の長髪をポニーテールにしており、深紅の双眸、色白の肌、人懐っこい笑顔、そしてちょっぴりバカな言動などが特徴的な美少女。

 スレンダーな体型であり、胸のサイズはアルファベッドで上から三番目とのこと。

 種族は人間ではなく吸血鬼である。

 現在は暦荘と呼ばれるアパートの206号室に住んでいる。

 ブルーメンという喫茶店で働いている。本人曰く『大人気商品』。まあ大人気商品か否かは横に置くとしても、ブルーメンの常連客の中には、シャルロットを見るためだけに通っているという人間も少なくない。

 通称”悠久の時を生きた吸血鬼”の血を唯一人受け継いだ娘ではあるが、まったくもってそうは見えない。士狼曰く『吸血鬼にすら見えない』。

 基本的には無邪気で明るい性格。

 人懐っこい笑顔が特徴的だが、そのわりにはすぐに拗ねて、すぐに泣いてしまう。

 『ちょっとちょっとー!』が口癖である。

 宝物は、士狼から貰った子犬のネックレス。

 その明るく一途な性格ゆえに、暦荘の住人からは非常に可愛がられている。しかし本人は自分が年上のお姉さんだと思っていたりする(実際に年長者ではあるが)

 吸血鬼として高い身体能力や発火能力などを持ち、総合的に見れば、それなりに高い戦闘能力を持ち合わせている。

 さらに通称”悠久の時を生きた吸血鬼”の娘として、人知を超越した強大な力を秘めてはいるが、その大部分をアルジェントによって封じられている。

 つまり現在のシャルロットが持つ力は、本来の数百分の一程度でしかない。

 また、宗谷士狼に強い好意を寄せていて、第一月【ただいま】の終盤では初キスを、第二月【星見の夜】の終盤では子犬のネックレスをプレゼントされ、そして第三月【ずっと、一緒】の終盤では愛しさのあまり熱烈なディープキスをした。

 士狼から頭を撫でてもらうと、その気持ちよさのあまり犬みたいな状態になるとかならないとか。

 現状、宗谷士狼と唇同士のキスをした唯一のヒロイン。




名前:周防公人すおうきみひと

性別:男

職業:大学生

 物語の舞台となる暦荘に住んでいる青年。

 キューティクルが豊富そうな茶髪と、整った顔立ちが特徴的。年齢は二十歳。

 自分のことを世界で一番格好いいと本気で考えており、この世の女性はみんな自分に惚れていると思っている。

 公人の顔立ちは、かの凛葉雪菜が『世間一般的にはやや優れた方のルックス』と称するほど整ってはいるが、そのすべてを台無しにするほど性格が残念である。

 出会った女性は、すべて下の名前で呼ぶという一風変わったポリシーを持つ。

 宗谷士狼のことを自分よりも下だと思ってバカにしているが、実はそれなりに士狼のことが気に入っている模様。

 かつて姫神千鶴を口説こうとした際にボコボコにされてしまったので、それ以来必要以上に千鶴と接触を持とうとしない。しかし千鶴の顔立ちが好み、という発言を何度かしている。

 また凛葉雪菜は『公人は千鶴に好意を寄せている』と推測している。




名前:宗谷士狼そうやしろう

性別:男

職業:??

 物語の主人公にして、物語の語り部の一人。

 白い髪をした成人男性であり、本人曰く身長は180あるかないか、体重は平均ぐらいとのこと。

 ちなみに年齢不詳ではあるが、外見年齢は二十代前半から半ばぐらいである。

 現在は暦荘と呼ばれるアパートの205号室に住んでいる。

 かつて”白い狼”と呼ばれた超人的な傭兵ではあるが、特定の部隊に所属していたり、また直属の上司が存在したわけではない模様。

 戦場にいたころの士狼は、人殺しをなんとも思わない性格であったが、エリカや九紋京香との出会いを経て、少しずつ人間性を取り戻していった。

 ミカヤとは強い因縁がある。

 周防公人のことを変態だと思ってはいるが、その実は大切な仲間だと思っている。

 凛葉雪菜のことは、一人の女性というよりは大事な妹として見ているらしい。

 またシャルロットに対して、何かしらの想いを抱いている節がある。




名前:高梨沙綾たかなしさあや

性別:女

職業:大家さん

 物語の舞台となる暦荘の大家。

 物語の主人公である宗谷士狼に手を差し伸べた女性であり、暦荘に住む人間すべてを家族のように思っている。

 慈愛を持った心優しい性格だが、やや天然なところがあり、さらに無防備なところもある。暦荘の女性陣の中で、一番胸が大きい。周防公人曰く『おっぱい界の革命』。

 ゆるくウェーブのかかった茶色の長髪と、いつも眠そうにした優しげな瞳と、常に浮かべた柔和な笑顔が特徴的。

 基本的に物語に登場することは少ない人物ではあるが、彼女抜きにして暦荘は語れない。

 料理、洗濯、掃除、買物といった主婦スキルは万能であり、少々抜けているところを除けば完璧な女性。宗谷士狼曰く『お嫁さんにしたい』。

 十二大家の一つである【高梨】本家の人間。現当主の妹に当たる。

 作中では目立たないが、けっこう凄い人である。




名前:中原なかはら

性別:男

職業:喫茶店のマスター

 士狼たちの街にある喫茶店ブルーメンのマスター。四十歳前後の初老の男性。

 どんなときも穏やかな笑顔を忘れない。

 髪をきちんと櫛で撫でつけ、清潔感のある身なりを心得ている。

 シャルロットに懐かれている点から見ても、彼は善人と言えるだろう。

 元々は、とある超一流企業で働いていた。二十代後半で課長級にまで上り詰めたビジネスマンだったが、現在は趣味と実益を兼ねて喫茶店を開いている。その際に、高梨沙綾に何かしらの世話になった模様。

 また、それなりに人を見る目があるらしい。




名前:ニノ=ヘルシング

性別:女

職業:人狼兼ウェイトレス

 物語のヒロイン。狼少女。ヘルシング最後の生き残り。

 鮮烈な赤い長髪を背中まで流した美少女。頭部には本人自慢の獣耳がついており、感情によって臨機応変に動いたりする。

 容姿は大人っぽく、男性の視線を惹きつけるような蟲惑的な顔立ちをしている。

 それに加えて、プロポーションがずば抜けてよく、腰が折れそうなほど細いのにも関わらず、胸のサイズはアルファベッドで上から六番目。

 暦荘の女性陣の中で『街を歩いていてナンパされるランキング第一位』である。

 種族は人間ではなく人狼である。

 異性から耳を褒められることが大好きらしく、特に宗谷士狼から耳を褒められた場合は、とてつもなく嬉しそうな顔をする。

 現在は暦荘の大家である高梨沙綾の自宅に居候している。ブルーメンという喫茶店で働くウェイトレスだったりもする。

 吸血鬼殺しとして名高いヘルシング一族の末裔であり、最後の生き残りでもある。

 それゆえに当初はシャルロットを殺そうとしていたが、死んでしまった両親が何よりも願ったのが『通称”悠久の時を生きた吸血鬼”の抹殺』ではなく『ニノの幸せ』であることを知り、涙した。

 それ以来、シャルロットとは友人のような姉妹のような悪友のようなライバルのような、とにかく奇妙な関係を形成している。

 姫神千鶴は、ニノにとって『背中を押してくれた恩人』に当たり、口にはしないが彼女に懐いている。千鶴が帰宅すると、ニノがベッドの中で丸まって寝ていた、という事件も少なくない。千鶴曰く『猫みたいだ』とのこと。

 また高梨沙綾は、ニノの母親に雰囲気(そして胸の大きさ)が似ているらしく、内心ではもっと甘えたいと思っている。

 第三月終了後、フランシスカの誘いもあり、吸血鬼狩りに籍を置くこととなった。しかしニノが人狼ということもあり、これは公にはされていない情報である。

 第四月においては、こころと出会い、護ってあげようと決意した。やがて姉妹のような関係を築いていくことになるが、種族や立場の違いなどから、離れ離れになることを余技なくされる。最後は”お姉ちゃん”として「また会えるわよ。絶対に、また会える」という言葉と共に、笑顔のままこころを見送った。

 人狼として、ヘルシングとして、他を凌駕する圧倒的な身体能力を持ち、作中でもトップクラスの実力を誇る。知恵や戦略や経験に頼らない、純粋な戦闘力だけで競うのならば、士狼やミカヤをも上回る。

 かつてはミカヤと行動を共にしていた。

 また、宗谷士狼に好意を寄せている。




名前:久織透子ひさおりとうこ

性別:女

職業:医師

 暦荘に住んでいる女性。

 士狼からは『性に開放的な変態女医』と呼ばれ、かの周防公人でさえ『透子さんからはチョコいらないや』と言うような女性。

 言動の大部分が下ネタで構成されており、いずれ暦荘の女性陣に間違った知識を植え込むであろうことは想像に難くない。

 極度の方向音痴である。




名前:姫神千鶴ひめがみちづる

性別:女

職業:高校生

 物語の舞台となる暦荘に住んでいる少女。

 肩程度で切りそろえられたセミロングの黒髪と、強い意志を感じさせる力強い眼差しが特徴的。

 あの女好きの周防公人が口説こうとするほどの美人ではあるが、本人は空手に傾倒しており、オシャレには無頓着である。宗谷士狼曰く『綺麗な洋服を着て髪を伸ばせば、きっと望んだ男を余裕で振り向かせられるだろう』とのこと。

 スレンダーな体型の美少女ではあるが、暦荘の女性陣の中でずば抜けて胸が小さい。というよりも、平均的な女性と比べても明らかに小さい。それを千鶴は密かに、けれど確実に気にしている。

 これまで格好よすぎるほど男らしい生き様だったからか、『可愛い』と呼ばれることには圧倒的なまでに耐性がない。しかし実際は激しく照れているだけであって、『可愛い』と称されることが嫌というわけでもない。

 空手の腕前は全国でも通用するほどで、その才能は宗谷士狼をして『天賦の才がある』と言わしめるほど。

 いちおうはブルーメンに籍を置いているが、シフトに入ることは滅多にない。しかし、たまに出没する。

 凛葉雪菜とは通っている学校こそ違うものの、親友と呼べる間柄。

 千鶴にとってシャルロットは、手間のかかる妹のような存在。

 ニノとは不思議な間柄であり、彼女らの関係を一言で定義するのは不可能。

 周防公人のことを蔑むような発言をするが、その実は彼のことも認めている模様。

 自分よりも高い実力を持った宗谷士狼には、淡い想いというか、憧れに近い感情を抱いている。

 十二大家の一つであり、日本における華道最大の流派を誇る【姫楓院きふういん】の分家筋、姫神家の人間。それゆえに千鶴自身も華道が得意だったりする。



名前:フランシスカ・ルナ・キルヒアイゼン

性別:女

職業:吸血鬼狩り

 吸血鬼狩りに所属する白銀の吸血鬼。

 長い銀色の髪をツインテールにしており、深い蒼色の瞳をしている。また両耳には小さなシルバーピアスが光っていたりする。

 吸血鬼狩りの頂点に立つ五つの貴族のうち、闘争を司るとされるキルヒアイゼン家の現当主。年齢は約700歳。

 千年を生きた吸血鬼に匹敵する力を持ち、およそ一介の生命には許されないであろう絶大な能力を持つ。事実、欧州では人狼や吸血鬼の畏怖の対象となっている。

 様々な異名や通り名を持ち、数多くの武勇伝を持つ。ヘルシング一族を鏖殺したのもフランシスカである。

 フランシスカ自身は、やや人間の常識に疎く、破天荒な性格をしている。また年寄り染みた口調で会話する。

 弟であるカインのことを、なんだかんだと言いながらも可愛がっている模様。

 舎弟とするロイのことは、人間にしておくには惜しいと高く評価している。

 実はミーハーであり、”白い狼”こと宗谷士狼や、偉大な血を引くシャルロットには強い興味を抱いていた。特に前者への興味は群を抜いている。

 ミカヤとは長い付き合いであり、すでに数百年に渡って殺し合いを続けてきたが、いまだ決着には至っていない。

 また自分のことを『合法ロリ』と自信満々に称する。




名前:ミカヤ

性別:男

職業:??

 金色の瞳をした男性。かつてはニノと行動を共にしていた。

 第三月で登場した彼は、漆黒のスーツを纏っており、つばの広い帽子で瞳を隠していた。他者を敬うような紳士的な言動が基本だが、言葉の節々には相手を嘲笑うような感が見受けられる。

 その本性は、平気で女子供を傷つけ、自身の目的のためならば長年行動を共にしてきたニノをあっさりと裏切るほどの外道。非常に狡猾な性格であり、頭もキレる。

 普段は紳士を装っているが、本性を表すと乱暴な口調になり、帽子の奥から金色の瞳が覗く。

 宗谷士狼とは因縁がある。しかしミカヤ自身、士狼のことを嫌っているわけではなく、むしろ認めており、隙あらば士狼の力を利用してやろうと企んでいる。

 フランシスカとは古い付き合いで、数百年に渡って殺し合いを続けてきた。

 作中では『吸血鬼でもあり、人狼でもある存在』と明かされた。

 どうしてミカヤはアルジェントを集めているのか、というような謎は、いずれ本編で明かされるはずである。

 吸血鬼を殺すためだけの兵器である銀貨アルジェントを所有している。

 『けれど、狼と吸血鬼』に登場するキャラには基本的にモチーフは存在しないが、ミカヤだけは例外的にモチーフとなったキャラが存在する。

 



名前:凛葉雪菜りんはせつな

性別:女

職業:女子高生兼自称陰陽師

 物語の舞台となる暦荘に住んでいる少女。

 夜のように黒い長髪と、月のように白い肌が特徴的。また非常に整った容姿をしており、春夏秋冬を和服で過ごす日本美人である。

 自称陰陽師であり、怪しげな行動や、本心を掴ませない発言をすることが多々ある。よく宗谷士狼やシャルロットは、雪菜のことを『胡散臭い』と称する。

 基本的には優秀な娘であり、あらゆる物事を高次元のレベルでこなすが、やはり自称陰陽師であるからか、どことなく掴みどころがない。

 和服を着ているせいで分かりづらいが、女性的なラインをしっかりと描いた豊満な身体をしており、シャルロットより胸が大きい(士狼曰く『たゆんたゆん』)

 また和服を着る際には下着をつけない。雪菜曰く『和服に合わせて下着を着用する方なんているんですか?』とのこと。

 実はテレビが大好きであり、雪菜が夜更かしをするときは、その多くがテレビを見ているときである。それゆえに流行語を口にすることがよくある。

 自称陰陽師ではあるが、実は正真正銘の陰陽師であり、莫大な霊力を有している。しかし本格的な訓練は受けておらず、自身の力を完全に使いこなせているわけではない。

 かつて陰陽師であることを隠そうともせずに、周囲の人間を必死に守ろうとしたが、結果として雪菜が陰陽師であることが露呈してしまい、凄惨なイジメに合うという辛い学生時代を送ってきた。

 しかし、移り住んだ暦荘で宗谷士狼と出会い、閉ざした心を少しずつ開いていくことになる。その過程からか、宗谷士狼に淡い想いを寄せている。

 また上述した過去により『友人』を誰よりも大切に思っている。第三月【ずっと、一緒】においては、ミカヤという危機がシャルロットに迫った際、戦闘行為に発展させてまで彼女を護ろうとした。

 姫神千鶴とは親友の間柄であり、よく千鶴のことを『可愛い』と言ってからかったりする。

 十二大家の一つであり、陰陽道本家とまで呼ばれる【鮮遠せんえん】の分家筋、凛葉家の人間。雪菜が陰陽師として高い素質を持つのも、それゆえである。




名前:山田智実やまだともさね

性別:男

職業:サラリーマン

 暦荘に住んでいる男性。

 いちおうはサラリーマンなのだが、黒髪をオールバックにしており、さらに左目付近(眉あたりから、頬にかけてまで)に大きな切り傷が入っている。よって、ただのサラリーマンには見えない男である。

 体格はよく、身長も士狼より上。さらに眼差しも鋭く、非常に整った顔立ちをしていることも相まって、場合によっては訳有りの人に見えたりもする。

 サラリーマンに転職する前は、どこぞの諜報機関のエージェントやら、どこぞの軍隊の兵士やら、どこぞの特殊部隊の隊員やらを務めていたらしく、およそ日常では使わないであろう数多くの特殊技能を備えている。

 ピッキングなど朝飯前で、人格変換術、声帯模写、変装技術、さらには尾行術などにも長けており、とにかく油断のならない男性。

 暦荘の中においては常識人にカテゴライズされるが、かつて世界を飛び回っていたころの癖が抜けていないらしく、大きな物音や破壊音などを耳にすると、周囲の人間(主に士狼や公人)を庇おうとする。しかし、実際には智実に庇われたせいで士狼らがダメージを受けるのが大半。

 基本的には礼儀正しい紳士。

 また智実はあまり笑わない人物なのだが、だからこそ智実がたまに浮かべる笑みは女性によって強烈らしく、かの周防公人をして『智実の旦那』と言わしめるほど。

 実は、暦荘の大家である高梨沙綾に想いを寄せている。これまで何度も告白しそうになったことはあるらしいが、すべて失敗に終わっている(主に沙綾が気付かないから)

 ちなみに高梨沙綾、如月紫苑、久織透子の三人は、智実にとって高校の後輩に当たる。




名前:ロイ

性別:男

職業:吸血鬼狩り

 吸血鬼狩りに所属する坊主頭の人間。常にダークスーツを纏っている。

 純人間だが、その実力は吸血鬼に引けを取らない。天から与えられた才能も勿論あるが、それ以上に自身に妥協を許さず、極限なまでの修練によって自らを高みに置いている。

 強い存在と戦うことを至上としており、それを表すかのように乱暴な口調と荒っぽい性格をしているが、その実は情に厚く心優しい人。

 第三月【ずっと、一緒】の終盤においては、シャルロットを助けようとする士狼を認めて、吸血鬼狩りの職務を放棄してまで彼らを見守ろうとした。 

 日本刀が得物であり、その腕前は宗谷士狼をして『剣術だけならシャレにならない腕前』と言わしめるほど。

 カインとは古い付き合いであり、ロイが吸血鬼狩りに入るきっかけとなった事件に関わったのもカインである。

 フランシスカを姐さんと呼び、慕っている。



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