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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界シリーズ

海賊と旅人

作者: Wosss

海賊とゾンビと妖精と旅人一向

私たちは三人で旅をしていた。

私は剣を扱うことができ、片方はパワーで一掃、もう片方は魔法使い。

まだ見ぬ世界へと足を踏み入れたのも束の間、

私たちは何者かに気絶されられ、どこかもわからない牢屋に閉じ込められてしまった。

私は脱出を試みた。

看守の目を盗んで牢屋を脱獄。

向かった先は物置き場だった。

私が奥へ進んだところで、誰かの足跡が聞こえた。看守だ。

慌てた私は、どこか隠れるところはないかと探した。そしたら、どこからか声が聞こえてきた。

「こっち、こっちだよ。」

その声の方向を向くと、そこには水たっぷりの水槽があり、その中に小人らしき人が二人手を振っていた。

「中に入って。」

そう言われても、私は小人ではない。しかし、看守に見つかるくらいなら、一か八かだ。

そう思い、目を瞑って水槽に飛び込んだ。

目を見開くと、私は小さくなっていて、水の中なのに呼吸ができるようになっていた。

「君達は?どうしてここにいるんだ?」

小人の青い方が答えた。

「私たちは海の妖精。ここは海賊船の中で、あと一人の妖精とはぐれちゃったの。」

妖精だった。

赤い方の妖精は続いてこう言った。

「今は私たちの力であなたは小さくなって、水の中で呼吸ができて、泳ぎ易くなっているよ。私たちも目が覚めたらここにいて、看守に目をつけられているの。」

二人同時にこう言った。

「お願い!もう一人の妖精を探すのを手伝ってくれない?」

「わかったわかった。とりあえずそのもう一人の妖精の特徴を話してくれ。」

特徴は黄色い。それだけだった。もうちょっと何かあってもいいだろ。

そう思っていたのも束の間、看守がこちらへ近づいてくると思ったら、水槽を覗いていた。居場所がバレた。

看守が水槽を思いっきり持ち上げ、私たちは宙に浮いた。

運良く私たちは排水溝の入り口へ吹き飛ばされ、すぐに中に逃げ込んだ。

排水溝を辿って探す事にした。

辿っている最中に気付いた事がある。

排水溝の水は本来汚いものだが、なぜか妖精の辿った所が綺麗な水になっている。

これも妖精の力なのだろうか。

この二人ではない、誰かの会話が聞こえてくる。

「やめて!お魚さん達に乱暴にしないで!」

「うるせえ!お前はその水槽の中でおとなしくしてろ!お前がいてくれないと新鮮な魚が食えなくなっちまうんだから。」

「やめて!お魚さん達を食べないで!」

「黙ってろ!お前の仲間がどうなってもいいって言うなら食わないでやるよ。」

声はここからか。そう思い、丸い光の外へ出た。が、

また水槽の中。しかし、周りを見渡すとそこは調理室で、水槽の中にはあの黄色い妖精がいた。幸運な事に調理師は席を外している。

私たちは急いで外の海へ向かった。

「やったぁ!脱出できた!」

妖精達は喜んでいる。

私の体の大きさは元に戻った。

水面へ頭を出すと、図太い声が聞こえてきた。

「おーい剣士よー、お前の仲間が殺されたくなかったらー、今すぐ戻ってこーい。」

魔法使いが吊るされた檻の中にいるのが見えた。

すると妖精は言った。

「私たちの力を貸してあげるから、これで仲間を助けてやって!」

「あんがとな!」

そう言って、私は水面から船の上へと大ジャンプをかました。すると海賊達はどうだろうか、魔法使いの檻を燃やし始めたのだ。

目の前には多くの敵が立ちはだかっている。

絶体絶命。

すると横からパワー系の仲間が割り込んで海賊達を一掃していく。

「魔法使いの方を頼む!」

言われた通りに私は魔法使いを閉じ込めている檻をなんとかこじ開けようとした。

しかし、船長らしき者に、大砲を向けられ、私は意識を失った。ただ、魔法使いを檻から解放したのを確認できたし、パワー系が優勢のような気がした。私は海へ飛ばされた。

球が体に衝突したのだろう。

目が覚めると、そこは大きな洞窟の入り口だった。外には、燃えた海賊船がこちらに近づいてくるのが見える。あの二人は無事だろうか。どうやって私はここまできたのだろうか。周りは誰もいない。私一人だけ。

海賊船より先に、海賊達が乗った小さな船がこちらに向かっていた。

どうしようもなくなった私は、ひとまず洞窟の中へと逃げ込んだ。

洞窟は迷路のように入り組んでいた。

ちょうどいい形の石を見つけたので、これで海賊達を少しでも返り討ちにしようと考えた。

それにしてもこの洞窟は何か腐った臭いがする。そう思いながら奥へ進んだ。

どれくらい時間が経っただろう、あの後何度も海賊と鉢合わせては返り討ちにしてを繰り返し、とうとう全員討伐してしまったのではないかというくらい静かになった。

また少しばかり奥に進むと、古びた洞窟部屋らしきものがあった。部屋を覗く。

そこには、横になったゾンビが3体いた。

1体は腹が膨れに膨れ上がって、後の2体は体がスカスカであった。

1体の方は妊娠中にゾンビ化してしまったのだろう。そう思っていた。しかし、よく腹を見ると何か蠢いている。まだ腹の中の人は生きてるかもしれない。

そう思い、精一杯腹を破った。

すると、中から一回り小さな女性が出てきた。裸だ。

赤ちゃんではなかった。わからなくもない。

こんな誰も入らなそうな洞窟で、数十年間くらいだろうか、ずっと放置されていたのだから。いや、わからない。ではなぜこの人はずっと腹の中で生きれたのだ?まだ歳は20も超えていない身なりだが、それでもずっとその腹の中で成長し続けたと言うのか?

そして案の定、その女性も妖精の類だった。

その妖精はよろけていたので、支えてあげた。

どこからか足音がする。こんな時に。

誰かが部屋に入ってくる。

知らない女性だった。しかし、どこか見覚えがあるような気がした。

「私は妖精使いです。」

質問する間もなく相手は自ら答えた。

それと同時に、私が抱えている妖精は珍しいと言い、干からびた妖精を見せてきた。手のひらサイズだ。


ここで夢から覚めた


この世界には名前という概念が存在しない。

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