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詩*夜空へ*

灰色の夜

作者: a i o


白とも黒ともつかない夜のあわいに

流れ出せば沖の只中

うすい雲を透いて射す

群れなす星の光の下


さざ波は 海の記憶も星の記憶も

今そこに吹き付ける

風の記憶さえも帯びながら

繰りかえし繰りかえし

送り出される

すべては辿り着くために


放たれた冴ゆる孤独も

海原の一滴 沈んでゆけば

古く大きな耐えがたいさびしさが

暗い水底 どこまでもつづいていて


溶けあうように

分かち合うように

滲ませて行く

一人ではなれない灰色に

染め上げて行く

いくつもの寄る辺ない夜に

すべては辿り着くために











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― 新着の感想 ―
好きです!!灰色が1色ではなれないという着眼点がとても素晴らしいです!!孤独は私たちに寄り添って、でも最後まで一緒にいてくれる、そういう感じがしました!!!!
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