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タピオカ 5 年 11 月 4 日
「この『あ』とあの『あ』は『別の文字』である。何故なら書かれている(存在している)場所が違うからである。」
「ラテン文字のエイとギリシア文字のアルファは同じ文字である。小文字の見た目の違いは書体の違いである。」
――読者諸氏はこういう屁理屈に反論できるだろうか。「文字学者」の名札をつけてるお偉いさんも、この手の問答ができるか怪しい。
中卒の低学歴が言っていいのか知らないけど、自称「文字学者」全員が全員でないにせよ、漢字を語るに「偏旁」「義符」「部首」といった用語の使い分けが怪しい先生がいる。
ラテン文字はギリシア文字から(エトルリア文字などを経て)分化したのは、広く知られている。けれども「どの時点から別の体系になったか」を答えられる人がなかなかいない。別の言語を書くのに使われた時点で分化したと考えれば、今のラテン文字だって「英字」「仏字」「独字」みたく別物扱いすべきである。
――まあ、思い悩むのが苦手な人に学問が向いているかどうか。わたしも向いてないかも知れない。