ep87 美少女アンドロイドが色じかけをしてくるので困っています
【登場人物】
・井藤フミヒロ
主人公。不登校の中学二年生男子。
一人称は「俺」
・ネーコ
青髪ロングの美少女アンドロイド。
通常は制服姿。正式名称は田網祢絵子。
〔セクシープログラム〕を行う。
一人称は「私」
・伊野上小茉
フミヒロのクラスメイトで黒髪セミロングの美少女学級委員長。
やさしくてマジメ。
一人称は「わたし」
・トラエ
金髪ポニテの美少女アンドロイド。
通常は制服姿。正式名称は田網斗羅恵。
〔ストロングプログラム〕を行う。
一人称は「ワタシ」
・ウサ
ピンク髪おさげの美少女アンドロイド。
小学生の少女のような可愛らしい服装と見た目。
正式名称は田網羽沙穂。
〔シスタープログラム〕を行う。
一人称は「ウサ」
・イヌヨ
紫がかった黒髪に三つ編みの美少女アンドロイド。
シンプルな着物姿のネガティブ美少女。
正式名称は田網伊嬬代。
〔サッドプログラム〕を行う。
一人称は「イヌヨ」
*
「ではフミヒロ様。そろそろ寝ましょうか」
「え、え〜と......」
就寝前。
ベッドの上。
俺は戸惑っていた。
「おにーちゃん。えへへ」
「フミヒロさん......」
右を向けばネーコ。
左を向けばイヌヨ。
人間掛け布団となっているウサ。
「フミヒロ様?どうしたんですか?」
ネーコが右腕に胸を押しつけてきた。
「フミヒロさん?どうしたの?」
イヌヨが左腕に胸を押しつけてきた。
「おにーちゃん?どーしたの?」
ウサが顔を近づけてきた。
「待ちなさい、ウサ。それ以上顔を近づけてはダメですよ。フミヒロ様の唇は私のものですから」
「イヌヨも、フミヒロさんと接吻したい......」
「ウサもチューしたぁ〜い」
「ならこうしましょう。舌を忍ばせて良いのは私だけです」
「じ、じゃあ、イヌヨは首筋をヒルにように吸ってほしい......」
「ズルーい!じゃあウサは全身ワンちゃんみたいにナメナメしてほしい!」
「じゃあネーコは...!」
「じゃあイヌヨは...!」
「じゃあウサは...!」
......こんなの、寝られるわけあるかぁー!!
ただただ目が冴える一方だわ!
と、俺が眼を血走らせた時。
「お前ら!」
部屋のドアがバン!と開き、トラエが勢いよく入ってきた。
「ちょっとなんですかトラエ」
「トラエ姉さん?」
「なあに〜?」
トラエはずかずかと近づいてくる。
俺はトラエに目で訴えた。
(トラエ!助けてくれ!)
トラエは枕頭に来ると、枕に手を伸ばしてきた。
......ん?トラエはなにをしようとしているんだ?
と思った次の瞬間。
「ハァァッ!」
彼女はバッと枕を抜き取ったと同時に、ベッドにサッと乗って俺を膝枕した。
「はっ?トラエ?」
トラエの太ももの感触が頭から伝わる。
気持ちいい......じゃないわ!
なんだこの状況は!
「フミヒロ様」
戸惑う俺にネーコが口をひらいた。
「私とトラエとウサは、一度未来へ帰りましたよね?その際に新たな方針が決定したのです」
「新たな方針?」
「今まで私たちはそれぞれのSPを各々で実行していました。ですが、今後はそれぞれのSPに加え、新たなSPも実行することになったのです」
「そ、それは......どんなSPなの?」
「スペシャルプログラムです。または...HP!」
「ホームページ...ではないよな」
「違います!ヒットポイントでもありません!
正解は...ハーレムプログラムです!」
「ハーレムプログラム!?」
「略してハレプロです!ハ◯プロではないですよ!?」
「一応きくけど......それはどんな内容なの?」
俺の質問を受けて、突如、四人の美少女アンドロイドがベッドからすべり降りて立ち上がった。
俺はアンドロイド四姉妹から見下ろされる格好となる。
並び立つ四者四様の美少女カルテット。
ある意味、壮観な光景。
「フミヒロ様」
「な、なに?」
「私とトラエとウサは未来に戻り、今回の任務の途中経過を報告いたしました。そして検証・分析をした結果、未来のフミヒロ様の病的なオンナ好きによる大失敗を避けるためには、今までのやり方だけでは足りないと判断されるにいたりました」
「足りない?あれで?」
「全っ然足りません!よって、今後は私たち四人がかりでハレプロを行うことになったのです。
内容ですか?そんなもの言葉のとおりです!これからは私たち四姉妹で、フミヒロ様をハーレム状態にします!そしてフミヒロ様はハーレム状態に耐えなければなりません!基本的なルールは〔セクシープログラム〕に準じます!いかがですか!?」
「いかがですかと言われても......あっ、そういえばトラエもそれでいいの!?」
「任務なら仕方あるまい。フミヒロに陵辱される覚悟はできている」
「そんな覚悟しなくていいから!」
「おにーちゃんに性奴隷にされる覚悟はできてるよ。えへへ」
「えへへじゃない!」
「フミヒロ様の子を孕むこと、楽しみにしています」
「アンドロイドじゃ無理だろ!てかしないわ!」
「え?シてくださならないんですか?」
「するわけないだろ!?そもそもそれはアウトだろ!」
「フミヒロさん。イヌヨは共にルールを破る覚悟があります」
「いやダメだろ!?」
「フミヒロさん。イヌヨは縛られ蝋燭を垂らされ嗜虐される覚悟があります」
「いきなりなに言ってんの!?」
「フミヒロ。ワタシはお前を縛る覚悟がある」
「いや怖いよ!」
「ウサはキンシンソーカンの覚悟があるよ」
「そういうのはやめなさい!!」
「ネーコはお墓まで添い遂げる覚悟があります」
「それプロポーズ!?」
ヤバい。
えらいことになってしまった。
今後は四人から色じかけを仕掛けられるということだろ?
それはマズイ。
マズイぞ!
どうしよう!
神様!
美少女アンドロイドが色しがけをしてくるので困っています!
(この危機を逃れるためには......)
うん。
やっぱりこれしかないよな。
今はひとりぼっちでもない。
伊野上さんもいる。
......よし。
学校に行こう。
[完]
本話をもちまして、当作品の連載はいったん終了とさせていただきます。
せっかく美少女アンドロイドたちが揃ってこれからという所ですが、どうかご理解いただければと存じます。
ただ、今後の状況次第では再開しようと思います。
その際はまたお付き合いいただければ幸いです。
以上、最後までこの超くだらない作品をお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
なお、只今新作を鋭意準備中です。
一つは、ハイファンタジーの学園モノ。
もう一つは、ローファンタジーの恋愛モノ。
いずれも概ねプロットは完成しています。
現在連載中の『しにかけの転生者』が終了次第、発表する予定です。
正直、当作品を含め、今までは探り探り書いていた部分が多々ありました。
新作では、今まで学んだことを活かし、グレードアップした明るく楽しいエンターテイメント作品をお届けできればと存じます。
というわけで、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
根上 真気




