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美少女アンドロイドが色じかけをしてくるので困っています~思春期のセイなる苦悩は終わらない~  作者: 根立真先


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ep56 好きなの?

 そうしていると......。



 ピンポーンと家のチャイムが鳴った。

 訪問者が誰かはすぐにわかった。

 俺は門前に出て彼女を出迎えた。


「井藤くん。こんちには」

「こんにちは、伊野上さん。さあ入って」


 伊野上さんを部屋に上げると、俺たちはさっそくいつもどおり勉強会を始める。

 俺は彼女と向かいあいながら、何気なく口走ってしまう。


「伊野上さんは......いきなり元気なくなることってある?」


「......え??」


 伊野上さんはやや驚いた。 

 というより、出し抜けに予想外の質問をされ意表を突かれたのだろう。


「ご、ごめん!いきなり変なことをきいて!」


 思わず俺は謝ってしまった。


「ええっと......なんでそんなこと聞くの?」


 伊野上さんは逆に訊いてきた。

 当然の反応だ。

 俺はここで変に誤魔化すのはマジメで優しい彼女に対して失礼な気がしたので、

「実は、ネーコのことで...」

 と正直に質問の意図を明かすことにした。


「ネーコさんがどうかしたの?」


「実はここ数日、ネーコのやつ、元気なさそうに見えるんだ」


「本人に聞いてみたの?」


「聞いてみたけど、わからなくて...」


「気になる?」


「...え?」


「井藤くん?」


「あっ、な、なに?」


「井藤くんって......」


 伊野上さんはいぶかしそうな目を向けてきた。


「伊野上さん?」


「ひょっとして......ネーコさんのこと、好きなの?」


「へっ??」


 思わず俺はかたまった。

 いきなり伊野上さんはなにを言い出すんだ?

 てゆーか俺、そんなふうに見えるのか?


「それで井藤くん。ネーコさんが構ってくれなくて寂しくなってる...とか?」


「いや、その......えええ??」


 俺はあたふたと狼狽した。


「あっ、ご、ごめんね!急に変なこと言っちゃったよね!わたし...」


 急に伊野上さんは反省して謝罪した。


「い、いや!うん、だ、大丈夫...」


 俺はおぼつかない返事をした。

 ここでふたりとも言葉を止めてしまった。

 妙な沈黙が部屋をつつむ。

 次第になんとなく気まずい空気が流れ始めると、伊野上さんがすっくと立ち上がる。


「わ、わたし、そろそろ帰るね!」


「うん!じゃあ途中まで送って...」


「ううん!わたし、ちょっと寄り道してから帰るから今日はいいよ!」


「そ、そう!じゃあ」


「うん!またね!」


 伊野上さんはバタバタと帰宅していった。

 門前から彼女を見送ったままボーッとしていると、

「あ、フミヒロ様」

 買い物袋をさげたネーコが帰ってきた。


「ね、ネーコ!」


 俺はハッとして我に返った。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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