ep46 ツンエロ?
*
トラエがやって来て一週間が経った。
出張から帰ってきた母さんは、
「まあ!ネーコちゃんも可愛いけど、トラエちゃんも綺麗な娘ね〜!」
むしろ歓迎ムードでトラエのことも難なく受け入れた。
トラエはネーコ部屋に入ることになった。
夜......。
「なんだか、にぎやかになったな......」
俺はリビングのソファーに腰を下ろすふたりの美少女アンドロイドを見ながらつぶやいた。
「フミヒロ様?どうしましたか?」
「フミヒロ?どうかしたか?」
ネーコとトラエが同時に振り向いてきた。
「あ、いや、なんでもないよ」
「そうですか。ではフミヒロ様。また一緒にお風呂入りますか?」
「はっ??なぜいきなりそうなる??」
「ネーコとフミヒロは混浴までしているのか?」
トラエが疑問を挟んできた。
「あら?トラエもご一緒しますか?」
「するか!ワタシには女型アンドロイドとしての最低限の恥じらいがある!」
「あれからすっかり大人しくなってしまいましたねぇ、トラエも」
「反省しているからな!それに〔セクシープログラム〕を行うのはネーコであってワタシではない!」
「ならばあくまで主人との対話の一環として行えば良いのでは?」
「中学二年生のフミヒロはワタシのように厳しくて乱暴な女は好かないだろう」
「それを決めるのはフミヒロ様です。ねえフミヒロ様。トラエはどうですか?」
「ど、どうって?」
俺はドキッとして訊き返した。
「ぶっちゃけヤリたいですか?」
ネーコはど直球でぶっちゃけた。
「ぶっちゃけ過ぎだろ!」
「まさかフミヒロは......ワタシを犯したいのか?」
今度はトラエがどこかモジモジしながら言った。
「トラエ!?ななななに言ってんの!!」
「フミヒロがどうしてもと言うならば......ワタシもやぶさかではないが......」
トラエは頬をやや染めて恥ずかしそうに目を伏せた。
「えっ......えええ??」
「それで詫びになるのなら......むしろこちらから願いたい」
「なっ!?いやいやいや!」
俺は完全に面食らってしまい感情の処理が追いつかない。
(だってアンタに俺......つい数日前にシバかれたばっかりだからね!?ツンデレにもほどがあるだろ!ツンデレっていうかツンエロ!?)
思わず俺は心の中で叫んだ。
同時に、途端に色っぽくなったトラエにはからずもグッときてしまう。
これだから性春真っ只中の中学二年生男子のブレブレの精神は困る。
「どうなんですか?フミヒロ様」
「どうなんだ?フミヒロ」
ふたりの美少女アンドロイドから問いつめられる俺。
こうなればもはや選択肢はひとつ......。
「き、今日はもう寝る!おやすみ!」
俺は脱兎のごとく一目散にばびゅーんと自部屋へ逃げかえっていった。
「はぁ、はぁ、はぁ......と、トラエまでああなってしまうと、さすがにマズイぞ......」
部屋でひとり、これからの生活を思うと興奮...否、この上ない不安を抱いた。
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