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美少女アンドロイドが色じかけをしてくるので困っています~思春期のセイなる苦悩は終わらない~  作者: 根立真先


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ep19 クラスメイト

 夕方になる。


「もうこんな時間か......」


 呟いてから、すぐさま勉強机に顔を戻した。

 スク水姿のネーコが部屋から出ていって以降、俺は一心不乱に勉強していた。


「絶対に、負けない。絶対に手なんか出さないぞ!!」


 俺はネーコの〔セクシープログラム〕に勝ち続ける決意を固めた。

 もうブレない。

 俺は勉強の鬼になる!


「うおぉぉぉぉ!」


 それだけじゃない。

 今すぐは無理だけど......学校にも行ってやる。

 不登校も克服してやるんだ!


 その時。


 ピンポーンと家のチャイムが鳴った。

 

「宅配か?」


 俺は自宅警備員だが宅配以外は応対しない。

 いや、本当はそれもイヤなのだ。

 だが、宅配に出ないと後々母さんがブチ切れるのでそれだけは仕方なく対応している。

 それはたぶん、今の俺にとってのギリギリの社会性......。


「......」


 部屋の窓のはしからこっそりと門前をのぞき見た。


「あれは......!」


 仰天する。

 なぜなら俺の目に入ったのは......

 俺と同じ学校の制服を着た女子!

 

「すいませーん!わたし、井藤フミヒロ君と同じ二年一組の伊野上小茉です。どなたかいらっしゃいませんか!?」


 同じクラス?いのうえ...こまち?

 小学校にはいなかったよな......?

 去年、まだギリ学校行ってた一年の頃、クラスにいたかな?

 二年生になってから一回も学校に行っていない俺に、現在のクラスメイトのことはまったくわからない。


「うーん......」


 悩んでいる間にもピンポーンとチャイムが繰り返される。


「ど、どうしよう......」


 おそらく、先生に何かを頼まれて来たんだと思う。

 そういえば小学校の時、全然学校に来てない奴の家にプリントを届けに行かされてた奴がいたっけ。

 そう考えるとあの子も気の毒だな。

 俺みたいな不登校のキモイ奴の家に使いに出されて可哀想だよな......。


「すいませーん!」


 まだ聞こえる。

 責任感が強い子なのかな?

 本当はさっさと帰りたいだろうに。

 

「はーい。お待たせしてしまい申し訳ございません。フミヒロ様の同級生だと聞こえましたが?」


 ......はっ!?


「えっ??あ、あの、はい。わたし、伊野上小茉(いのうえこまち)と申します、が......」


 おいおいおいおい待て待て待て待てーい!

 ネーコのヤツが出やがったのか!?

 

「ま、マズイ!」


 俺はバン!と部屋を飛び出してドタドタと階段を転げ降り、ひと息の間に一階に降り立った。

 どうやらネーコは玄関口までクラスメイトを招き入れて対応していた。

 俺はそ〜っと玄関を覗くと、


「なっ!!」


 目をひんむいてギョッとする。

 なんと...ネーコがスク水姿で応対しているではないか!


「フミヒロ様のクラスメイトの学級委員長さんでしたか。わざわざご足労いただきまして誠にありがとうございます」


「い、いえ!あ、あの、田網袮絵子さんは、井藤君のご親戚の方...なんですか?(それよりもなんで水着!?)」


「いえ。私はフミヒロ様の性奴隷です」


「は??セード、レー??」


「はい。性奴...」


「待てぇぇぇい!!」


 さっきまでのウジウジとした葛藤がウソみたいに俺は勢いよく割って入った。

 

「フミヒロ様?こちら、クラスメイトの学級委員長さんで伊野上小茉さんです」


「あっ!い、井藤くん??」


「あっ、えっと、はい......井藤です......」


 今度は途端に怖気付いたようにうつむいて萎縮する俺。

 スク水姿でクラスメイトを出迎えるネーコの前代未聞っぷりに思わず無我夢中で飛び出してきたはいいものの、

「......」

 いざクラスメイトを目の当たりにすると逃げ出したい恐怖にかられて胸底が陰鬱(いんうつ)に圧迫される。

当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

面白かったら感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

気に入っていただけましたら今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

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