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空間
あの日から7年。
そう思うと、長い時間だったような。
短かったような。
むしろ時間が進んでいないような感じだった。
まあ、それもそうだろう。ここ7年、外になんか出なかった、出ようともしなかったのだから。
外は怖い。
人がいるから。
何を言われるのか、わからない。
何をされるのか、わからない。
それに比べてこの家の中というのは安全だ。
誰にも会わない。会うことの無い空間。
窓はあるが、黒いカーテンで締め切ってしまえば、明かりさえほとんど入ってこない。
基本ヘッドホンかイヤホンもしているから外の音もほとんど遮られる。
まさに、孤。
そんな空間だけが、僕を助けた。
、、、今でもうなされる。
あの日の夢。
あの夢を見たあとは苦しくて苦しくて、呼吸も出来なくなる。
そこまであいつの事を慕っていたのか。
自分で自分の事が気持ち悪いと最近は思う。
『こんなにも、あいつの事を信じていたのに』
7年という長い月日が過ぎてきたのに。
未だにあの記憶が生々しく蘇ってくる。毎日のように。
もう既に、取り憑かれていた。