毒母①
母の毒。
それは、呪縛。
それは、嫉妬。
それは、無償の愛ではなく、世間体。
母親の存在は、子どもの成長期に、多大な影響力を持つ。
何気ない言葉から、人生の進路を決める決定的な事が多い。
母は、自立しようとする子どもの邪魔をしてはいけない。
自立を促し、認め、子離れしなくてはならない。
特に、同性である娘に対して、嫉妬心や対抗意識を持ってはならない。
何故ならば、それは娘が、萎縮してしまうか、逆に、人生をリセットしたくなるほど、人間関係が絡まってしまうから。
よく、「お母さんを大切に」と耳にするが、
私は嫌悪感しかない。
口喧嘩では、私は母には負けたくなかったので、そこそこ知識を蓄えた。
今思うと、そのエネルギーは、自分が進む道に使えば、苦労しなかったのになと残念である。
こんな事があった。
私の成人式で、着物を買うことを母が勝手に進めていた。
私は、いらないし、めんどくさいと思っていたので、口論。
母が「母親らしいことをさせてくれ」と懇願されたので、しぶしぶ承諾。
この時、私の車を購入していたので、ローンがあり、毎月アルバイトのお金から引き落としをされていた。
ので、母が買ってあげるという罠に気がつかなかった。
迂闊である。
着物のローンが引き落としされ始めた。
通帳と印鑑を、母が泥棒したとは思ってもいなかった。
話が違う!
アルバイト料-車のローン-授業料の1部=いくらですか?と問い詰めた。
私に大学退学しろとと言ってるのか?
母は困惑した。いくら手元に残り、それが着物のローン迄足りるのかが、計算できないのである。
計算機を使い、説明しても、少し残るよね?と母が言ったのがキッカケで、怒り爆発!
「あんたは、着物のローンいくらか理解してる?」
から、始まり、喧嘩を聞き付けた祖母が
「着物の代金は、渡してあるのに、何故ローンにしたの?支払いが何故親じゃないの?」となり、
80万もの金銭は、どこかに消え、永遠に不明となる。
祖母が、一括払いしてくれたのと、車のローンも残りを払ってくれたので、その場はおさまった。
しかし、成人式後、その着物を近隣の人にレンタルし、レンタル料をもらっていた事を知りました。
近隣の主婦から、「あんたさー成人式の着物を貸して料金取るなんて、どんな神経してるわけ?」
「え?私知りません。どういうことですか?」
事実関係を調べあげ、母にレンタル料は祖母に返せ。貴女は1円も払ってないくせに、悪徳だな!
それ以外にも、流行りの服を買えば、無断で着て、破いてくるし。体型が違うのだという認識も持てない。
父はアルコール依存症ではあるが、よくこんなダメ人間と結婚したなとつくづく思った。
遡ること、中学生の頃、母から「看護師になれば?」と言われたことがきっかけとなり、看護師ではないが、医療従事の道に進むことになった私。
アリバイトも母が「本屋がいいじゃない?本好きだから」の言葉が頭にあり、チェーン店であるファンシーショップと本屋が一緒になった店を選んだ。
嫌悪感はあるが、やはり母親の言葉が人生を左右する。