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機能不全家庭に育つ。  作者: 月夜野 朔
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母娘

母に対しての嫌悪感。

その始まりは「お父さん(私の父であり母の夫)に、そっくりで大嫌い」の言葉を投げつけられたから。

確かに、私の顔は父親似。そっくりミニチュアです。


しかし、それは私の責任でしょうか?


嫌悪感が積もり続けた。


そんなに嫌いなら、離婚をすればいいのに。


小学生中学年で、あることに気がついた。


母は、足し算引き算が出来ない。

識字率高い日本で、字がひらがな以外は、読めない。漢字が書けないし読めない。


それは、私の宿題を何気に見ていた母に、

「この算数問題がわからない。国語の教科書に、ある漢字がわからないから教えて」とお願いすると、何故か怒りだした。


そして、弟が小学生になり、すぐに、

「この学校では無理です。特別支援学校に転校してください」と通達があり、

薄々ではあるが、母も普通の人ではないと感じ取っていた。


私が中学年になった頃、遊び相手がいないので勉強ばかりしていた事もあり、学年ではトップクラスになり、そのまま、卒業迄走り抜いた。


中学年では、友達も出来て、遊ぶ事もあった。


それでも、コミュニケーションが下手で誤解を招き、なんだか人間はめんどくさいなと思うようになった。


高校もそこそこ有名な所に入学でき、中学卒業式での、母の自慢気な顔が、腹が立った。


母は日本生まれの日本育ちであるのに、そんな日本語は存在しない単語を並べて話す。


あれは、たぶん新聞を読み、漢字を飛ばして読むから、ちゃんと理解してないのに話していた。

今思うと痛々しいものです。


そんな母の最大の犠牲者は弟。

私は、自分で選んだ進路を妨害されようとも、母には、母だけには、屈しなかった。

母の思うような人生を押しつけられてもねー。


母は自分の監視下に置きたい。

娘が自分より幸せになることや、成功は望まない。


父は家庭には無関心だったので、この状態が悪化し、後々大変苦労する事になるとは思ってなかったのではないだろうか?


続く。

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