毒父・毒母
「毒親」と聞くと、すぐに「母親」に結びつくのが、最近の事と私には感じます。
母親の影響力は、子どもといる時間が父親よりも長いからでしょうか。
私の家庭は、毒父と毒母です。
初診の前に受けたカウンセリングから、医師が導き出した答えです。
父はアルコール依存症。
二日酔になるまで、呑み、呑んでは暴れて、物は投げるし、壊すし。殴られるしで、かなり強いストレスを受けながら育った。
父は、酒代の為に働き、生活費を一切入れない。
母は、いつも泣いていたし、愚痴を言うし、
そして、怒りの矛先が私にくる。
「父ちゃんに似ていて憎たらしい。大嫌いだ」
だったので、私と弟の食事差が激しかった。
御長男で末っ子。母の愛情が尋常でないほど注がれる。
私は、ほとんど祖母に育てられたと言っても過言ではない。
あんな食事では、栄養失調で死んでしまう。
ご飯が、子供用の茶碗に少しだけしか、母はくれなかった。
母が大嫌いだ。弟が憎かった。
そんな幼少期。
小学校で、給食が無かったら、私は今いないだろう。
虐待死していたのだろう。
昨今虐待死の事件を見ると、私はよく生き延びたなと思う。
話は戻る。初診で「アダルトチルドレン」と言われたが、よくわからなかった。
確かに私の育った環境は、普通ではないと感じていたが、普通の家庭を知らない。
漠然と、「両親が嫌いであり、両親が好きと言える人の気持ちが理解出来ない」から、私は普通の家庭で育ってないと思っていた。
それが、私の人生を阻害しているとは思ってなかった。
ただ、母のようにはなりたくなかった。
男性に、左右される人生を望まない。
強くありたい。強く意思を持ち生きたい。
ーーーー私の遺伝子は私の代で止めるーーーー
そういう明確な目標を持ったのは、中学3年の時。