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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

口の悪い子はキスに弱い

作者: えま
掲載日:2020/05/16

「あーくそあっちぃ……」


 彼女は制服のスカートをパタパタさせながら呟く。

 昼下がり、学校の屋上。

 屋上へいたる扉の前に、二人きり。

 五月とは思えないほど、太陽は辺りを熱する。


 そう暑くないと思うけど……。

 彼女は相当暑いようだ。

 あぐらをかき、隣でずっとスカートを盛大にパタパタしている。


 おかげで何回も下着が見えた。今日は黒か。


「なーなー、なんでこのクソ暑い日に屋上なんか来たんだ? 飯食うなら教室でもいいだろ?」


「……教室じゃ他の人が居て、落ち着けない」


 彼女の言葉に淡々と返す。

 口の悪い彼女。

 言いたいことはなんでも言うタイプ。

 不満があればなんだって言う。


「なー戻ろーぜー。こんなとこ居たっていい事ねーしよー」


「もうちょっと、我慢強くなったら?」


 わざと煽るように言う。


「あぁ!? ガマンできるならこんなこと言わねーよ!」


 彼女は沸点がとても低い。

 こんなことでもすぐ怒る。

 怒った彼女はめんどくさい。


 そんな彼女の怒りを鎮める方法がある。

 彼女へと距離を詰め――。


「だいたいよぉ、お前はいっつも……んぐ!?」


 一人愚痴っている彼女に、唇を重ねる。

 彼女は目を見開き、硬直。


 突然のことに驚いているのが見てわかる。

 舌を入れ、さらに抱きしめる。


「ん……ぐ……」


 彼女が手で押し上げようとする。

 けれどもまったく力が入っておらず、すぐに抵抗は終わった。


 十数秒後、脱力しきった彼女。

 互いの唇がついに離れる。


「おまえ、は、いっつも……」


 彼女が頬を赤らめ、視線を逸らしながら。

 満更でもない表情で言う。


「ずるいぞ……」


 彼女のこういう一面が、()は好きだ。

よければ、感想とか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ギャップかわいい [一言] 短いのが良いんですが、長いのも読んでみたい
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