12.5話 書けなかった話【乙女な魔王様】
それは、リビングでの一幕。
「その前に、ちょっと良いかしら。」
それは、ハルトが自分達がここにいる理由を尋ねたすぐ後のこと。
「なんだよ、神妙な顔して。」
アズライールはハルトの質問をぶったぎり、乙女としては何より重要なことを聞いた。
「服が違うのだけれど、私を着替えさせたのは一体誰?」
……。
リビングには、何とも言えない沈黙が流れる。
「いや! どうでも良いいだろ!」
「んな訳ないでしょ! このスカタン! もし、私を着替えさせたのが、あの優男ってんなら、出るとこ出るわよ!」
「出るほどなくね?」
「何処見て言ってんだ! 流石に無理矢理過ぎるでしょ!」
キーっと歯を剥き出しにして、アズライールはハルトに食って掛かる。
「…安心なさい。あなたを着替えさせたのは私よ。それに、レンがそんな下心出そうものなら、チョン切ってやるわ。」
にこっと笑った笑顔が怖くて、ハルトはなにを?とは聞けなかった。
へっくしょん。
今は飲み物を用意しているレンのくしゃみがリビングに響き渡る。
アズライールはほっと安心した様子を見せ、ハルトはどんな種族でも女って怖いなと、女性に対する認識を一つ改めた。
今回も読んでくれてありがとうございます。
今後ともご贔屓に。
【作者土下座】
気に入って頂けたら、ブックマーク、評価、感想、レビューを頂けたら嬉しいです。
※評価・ブックマーク等は、小説家になろうにユーザー登録後、最新話のページ下部から行えます。




