【九十階層】いざ遥かなる冒険へ
今回、大切なお話があります。
後書きに記載いたします。
こんにちは、六角橋ダンジョン探索会社の六角橋弥です。
別に登録とかはしてないけど、我々はダンジョン探索を生業にすることを再確認しました。
週に4日勤務、3日間の休日のホワイト企業となりました。
4日と言ってもダンジョンにガチで潜るのは3日程度であと1日は買い物、検証や会議(食事会)で遊んでいるようなもんだ。
さらに俺とフロー、フェイは休日を利用して、自宅ダンジョンに遊びによく出かける。
どうやら回復スキル持ちですら、毎日ダンジョンに入るやつはいないらしい。
今は、ひかるを中心に戦い方の勉強をしている。
この狩り場ではゴリ押しで楽勝だからな。
「間違いないです。同じ1つ目のスキルでも風刃LV1は9回、高速剣は19回使用出来ました」
「そして、俺の光破LV2は10回、2連撃は21回だった。完全に武技の使用MPは他の半分だな」
高速剣と2連撃の特長に気づいたので、練習中なんだ。
高速剣は体制が崩れた状態で使用すると、体制を立て直しながら攻撃を与えられるので、ピンチをチャンスに変える有用なスキルだった。
2連撃も背後に回られた時に使えば瞬時に反転して2度の攻撃を与える、逆転狙いのスキルだった。
そして、ひかるだけが使える武技系統3番目の技は『真空波』って技名なんだ。
カッコいい。
目視不可の飛ぶ斬撃は恐ろしいほど使えるのだが、ひかるはこれを4回しか使えないので、有用かどうかは疑問が残る。
翠ちゃんは、先日ランク判定で特別にレベルを測ってもらい、38レベルという正確な値が判明した。
翠ちゃん限定だけどダンジョン帰りに毎回握力検査をすれば正確なレベルがわかり続ける筈だ。
練習会場は自宅ダンジョンの九階層。
ここで出現するワージャッカルは、安定して稼げるのでこれからの作戦が失敗したら、ここでしばらくレベリングをすることになってる。
十階層のゴブリンジェネラルをスキルをふんだんに使い突破する。
ゴブリンジェネラルはスケルトンナイトと同じモンスターランクでほんの少しだけ戦いやすい。
代わりに弱点属性もないので、本当にトントンだと思う。
ゴブリンジェネラルのボス部屋も突破し、ついに十一階層に足を踏み入れる。
ダンジョンの様子はトレントが出現する洞窟タイプで、人がほふく前進でやっと進めそうな小さな穴が所々にある。
「索敵LV2」
初見のフロアなので索敵は欠かせない。
ゆっくり歩くこと10数分、モンスターの反応が2つ確認された。
「みんな、モンスターだ反応2つ! おそらく小さな横穴からくる。こっちの横穴をフロー、フェイ」
「ニャン」
「にゃん」
「あっちは俺たちで囲むように戦う。翠ちゃん情報を頼む」
「はい!」
モンスターが段々と近づいてくる。
「距離、10……………5……3……来るぞ!!」
目視確認出来たモンスターは巨大なアリだった。
「メタルアント、モンスターランク11。噛む力が強く、モンスターランク以上の防御力がある」
鼓動が聞こえる。
久しぶりの強敵の予感がする。
「みんな、行くぞっ!」
「ははっ弥、楽しそうだな顔がニヤけてるぞ」
「弥さん猫ちゃんずに似てきましたね」
「兄さんもバトルマニアでしたか……」
今回は反論しないよ。
初見のモンスターでは大体痛い目に合っていたけど、高揚感が半端ない。
「ふんっ!!」
探索者は俺の天職と実感しながら武器を振り下ろした。
ステータス
ネーム……一関 光太郎
レベル……39
ジョブ……勇者(仮)
ヒットポイント……1590
ストレングス……171
デクスタリティ……171
マジックポイント……420
スキル……限界突破3、光魔法3、再生3、剣技2、火魔法0
パッシブスキル……EXP2倍
コレクション……第一迷宮制覇補正
ネーム……七瀬 翠
レベル……38
ジョブ……農耕士
ヒットポイント……980
ストレングス……154
デクスタリティ……154
マジックポイント……220
スキル……攻撃力上昇3、速度上昇3
パッシブスキル……EXP1.2倍、M鑑定、常態化LvⅠ
コレクション……第一迷宮制覇補正
ネーム……千歳 ひかる
レベル……35
ジョブ……剣士
ヒットポイント……1454
ストレングス……237
デクスタリティ……237
マジックポイント……194
スキル……速度上昇3、剣技3、攻撃力上昇3、風魔法2、闇魔法0
パッシブスキル……エンペラーキラー、メタルキラー
コレクション……孤児補正、四兄弟補正、第一迷宮制覇補正
みなさんこんにちは。
今回で、弥とフロー、フェイの物語は終了となります。
2、3回エタりそうになりましたが、なんとかここまで書くことができました。
書きたいことの8割方は書いたと思います。
しかし! 思ったよりアクセスの伸びが凄く、こんな作品でも楽しんでくれる方が多いと実感しました。
なので、半年を予定していた休養期間を1か月ほどにして、ここで終わりにするはずだった物を、もう一話追加してエタりにくいようにします。
休暇の間にやり残したことと、新たな構想を考えます。
やり残したアイデアは【自宅ダンジョンのスタンピード】【第二ダンジョンの攻略】【殺人許可証のパッシブスキルを持った探索者の出現】などがあります。
休暇のとは2年前に書きためていた『ノクターン、ハイファンタジー』が20話ほどあるので、30話くらいにして投稿して遊んできます。
では近日中にもう一話投稿いたします。