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【四十階層】フローとフェイ

フロー、フェイ視点の話です。


物語の進行が遅くなるので、


あと三日くらいで、2話投稿予定です。




 やっぱり弥は、悠久の部屋での記憶はなかったの。


 なら、ワタシたちが頑張ってダンジョンのモンスターをたくさんやっつけてあげるの。



 3人(匹)で、いっぱいいっぱいモンスターを倒したら、弥は『回復スキル』を使えるようになったの。


いいなぁ。

 ワタシたちがスキルを覚えるのは、いつかな?



 ある日、知らない人間たちがたくさん(4人)やってきたの。


 でも、そのうちの1人は人間じゃないの、きっとそうなの。


 今まで経験したこともない、強さを感じたの。


 あれはぜったい人間じゃないの。





 地下2階では、コボルトってモンスターと戦ったの。


 強かったけど、強すぎたりしなかったの。




 ワタシたちはスキルを覚えたの。

 物理防御スキル『壁』と魔法防御スキル『障壁』を覚えたの。


 でも『障壁』の出番はなかったの。



 コボルトは弥の言う通り連携して戦うと、もっと殺りやすくなったの。


 仲良く戦わなきゃダメなの。




 弥はまたスキルを覚えたの。

 今度は火の攻撃魔法なの。


 あれはものすごく速かったの、今のワタシたちなら避けられるけど、当時のワタシたちは多分無理だったの。

 弥はスゴいの。



 弥を見てると、スキルの使用回数が異常なのが解ったの。


 弥の成長の速さにビックリなの。



 弥が、どこかで肉を買ってきたの。

 モンスター肉の美味しいやつなの。


 あまりにも美味しくてビックリなの。


 ワタシたちも、あの肉を手に入れるために強くなるの。



 地下3階のモンスターは、プルプルのスライムって名前なの。


 弥がそう言っていたから間違いないの。


 スライムの攻撃は中々速かったの。


 防御スキルを使って戦ってみるの。


 初めは苦労したけど、気を付ければなんとか避けられるの。


 弥が手伝うって来たから、キッチリ断ったの。

 これはワタシたちの獲物なの。



 スライムはちょっと強かったから、弥とコボルト狩りをして力を付けるの。






 そして、強くなったワタシたち……早く力試ししたいの。


 遠くからの攻撃は、簡単に避けられるの、触手は凄くのろまなの。


 近くからの攻撃は速いけど、タイミングが判りやすいから問題ないの。


 だから、余裕で叩き返したの。




 それから、たくさんスライムを倒したの。みんなで強くなったから、地下4階に降りてみたの。



 地下4階は、お外みたいな感じだったの。

 でも、外じゃないの。


 空気の流れや、香りが違うの。

 これは、作られた外なの。



 そのまま弥と散歩をしてると、大きな兎を見つけたの。


 その兎は立ち上がって、パンチで攻撃してきたの。


 パンチなら負けないの。


 兎のパンチを避けながら、5倍にして返す。

 次のパンチも避けながらやり返したけど、3倍でしか返せなかったの。


 弥は火魔法であっさりたおしたの。

 弥の魔法はスゴいの。


 兎の攻撃がどんどん速くなってるの。

 まずいの、避けながら攻撃するのが難しいの。



 ついにワタシたちは、兎のパンチを貰ったの。


 スゴいパンチ力だけど、ワタシたちもレベルが上がっているから、まだまだ大丈夫なの。


 でも、兎のパンチはまた遅くなったの。

 気合いが足りないの。


 ワタシたちはいつでも、速いパンチを出せるの。


 兎の気合いが、乗ってきたの。

 さあ、勝負なの! と思ったところで、兎は消えちゃったの。


 情けないの。

 でも、なかなか強かったの。


 いつもより大きな石(魔石)が落っこちてきたの。

 弥に場所を教えてあげるの。





「フロー、フェイ、色々試して大ウサギの弱点をみつけよう」


 弥が2匹の兎を前にして、そう言ったの。


 解ったの、遊んであげるの。


 ワタシたちは、ワタシたちに物理防御のスキルを使ったの。


 物理防御のスキルは大きく展開すると、避けても壁に当たるから、ワタシたちの回りに密着するように展開するの。



 今度は回避より攻撃回数を増やすことを考えて攻撃するの。


 2回くらいパンチが当たったけど、防御スキルが護ってくれたの。


 やっつけた兎は、あの肉をプレゼントしてくれたの。

 しかも4つも。

 気前がいいの。



 弥を呼ぼうと思ったけど、まだ戦っていたから待ってるの。


 弥は前に1度食べた、スゴく美味しい肉だと言ってた。


 楽しみなの。




 弥が肉を焼いてくれたの。


 生でも美味しく食べられるけど、焼くと香りが素晴らしいの。


 すっごく美味しいから『美味しいね、美味しいの』と弥にお話ししながら食べたの。




 ある日、弥は遊びに出掛けたの。


 お仕事よりも早く帰ってくるから、寂しくないけど、暇なの。




 弥と兎狩りをして楽しく遊んでるの。


 だけど、兎の数が多い時はスキルを使わないと、苦戦しちゃうの。


 兎の気合いが充実してるときは、パンチを貰っちゃうから。



 弥が盾を使って、受け止めてくれるって言ってくれたの。


 知ってる、これがチームワークってやつなの。


 でも、弥は慣れてないからちょっと下手なの。




 弥がまた遊びに行くから、待ってる間にダンジョンに行きたいって言ったの。


 何回も説明したら解ってくれたの。


 でも、地下1階までだって。


 仕方ないから『魔石』って石を、転がして遊ぶの。


 土竜を叩いて蹴って噛んで遊ぶ……その後は魔石を転がす。

 楽しいの。


 土竜はお肉も用意してくれたけど、もう食べないお肉だから、悩んだの。

 でも、他の人が食べるかもしれないから、運んでおくの。




 兎狩りも、慣れてきたけど弥の動きはまだまだなの。


 ワタシたちで鍛えた方がいいのかな?


 そう思ったとき、たくさんの兎を見つけたの。


 弥を鍛えるチャンスなの!


「硬壁!」


 物理防御スキルの2段階目を使ったの。

 弥の盾は一回り大きくして。


 これで、弥はたくさん厳しい戦いを堪能できる。




 弥の戦いは上手くなったけど、今のままじゃ消耗戦になるの。


 なら…………


 弥を防御に専念してもらって、手に余る兎を弥に誘導するの。

 弥を信じてるの。


 でも、スキルはもう一回使うの。





 なんとか、たくさんの兎を殺すことができたの。


 弥のついでにワタシたちも戦いかたが、上手になった気がするの。





 ある日、弥が人間を連れてきたの。


 いつもの『光太郎』と違う人間なの。


『光太郎』は弥のことが好きなくせに、話す言葉にそれは感じないの。

 不思議な生き物なの。


 この人間は、どうなのかな?


 見ていると、料理の腕は弥より上みたいなの。


 使える人間なのかも。





 ある日、兎狩りをしていたら弥が、転職というものをしたみたいなの。


 意味が分からないけど、様子をみるの。



 しばらくすると、弥は強くなったみたいなの。


 ワタシたちが鍛えて、転職して、兎では物足りなくなってきた。


 やっぱり狩りは、弱い敵と強い敵、いろんな敵をやっつけるのが楽しいの。

 偏っちゃ楽しさ半減なの。




 地下5階に遊びに行ったの。


 ここの敵は、またコボルトなの。


 でも、強さが違うの。

 見るだけで判るくらい違うの。


 弥には見てもらって、ワタシたちがやっつけるの。



 遊びや練習はやめて、本気で狩るの。


 このコボルトは強いけど、動きは鈍いの。

 でも感じた強さと違うから、何かあるの。


「ギギ闇撃LV1」

「ギギ闇撃LV1」


 魔法攻撃が飛んできたの。

 油断はしてなかったけど、ビックリして大きく避けすぎたの。


 でも、弥の火魔法より、ほんの少しだけ遅いの。


 スキルを使うときに『ギギ』って教えてくるなら、絶対当たらないの。



 魔法攻撃のあとに『高速剣』って早く避けにくい攻撃が来たけど、これもワタシたちなら当たらないの。



 弥が手伝おうとしたから『黙ってみてて!』と注意したの。



 倒した感じだと、弥の方が強そうだから安心したの。



「翠ちゃんがいれば……」


 なるほどなの、弥は翠って人間がいると、もっと強くなれるってことなのね。


 きっとスキルと料理が便利な人間なの。



 でも、妹にするか玩具にするか悩むの。



 弥もコボルト魔法使いに慣れてきて狩りやすくなった頃、例の翠って人間がやってきたの。



 ワタシたちは観察するの。



 弥にとって、どのくらい便利か……

 弥のことが、どのくらい好きなのか……

 ダンジョンで、どれだけ戦えるのか……





 結果、子分にしてやっても良いと、判断したの。


 ならば、ワタシたちがお姉さんだと、見せてあげないとなの。


 ついでに弥にも褒めてもらうの。


 ワタシたち頑張るの。














 …………でも、ワタシたちは、調子にのったみたいなの。

 弥と光太郎みたいに…………














 ステータス


 ネーム……フロー

 レベル……21

 ジョブ……ネコ

 ヒットポイント……456

 ストレングス……63

 デクスタリティ……186

 マジックポイント……126

 スキル……魔法防御3

 パッシブスキル……悪食、成長補正2倍、ドロップ確率2倍

 コレクション……孤児補正、五つ子補正、五兄弟補正、ネコ補正



 ネーム……フェイ

 レベル……21

 ジョブ……ネコ

 ヒットポイント……456

 ストレングス……63

 デクスタリティ……186

 マジックポイント……126

 スキル……物理防御3

 パッシブスキル……悪食、成長補正2倍、モンスター遭遇率2倍

 コレクション……孤児補正、五つ子補正、五兄弟補正、ネコ補正







次回は閑話です。

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― 新着の感想 ―
[一言] フローとフェイ視点の話読んでるだけでほっこりする超可愛い
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