こんなメンバーですか?
なんとかしてクエスト報酬と追加報酬合わせて4000ルーンを手にした俺たちはその足で酒場へ向かった。祝勝会兼反省会のためだ。
(いつまでもあんなグダグダを繰り返すわけにはいかないよな)
そう思っていたのだが、さすがこのメンバー祝勝会すらグダグダにする。
「「ええー!!リコットって男だったの!?」」
そういえばこの二人は知らないんでした。
「先にお前は説明しとけよ。それ知ったら誰でも驚くんだから・・・。いやいやその話してる時じゃないよね今!?今日の戦闘の反省だろ!そういえばユイってあの魔法石どうやって手に入れたんだ?金持ち・・じゃあないだろうからな」
「なぜ貧乏だと言われたのかは後で問い詰めるとしてだ。私は昔から魔法石を掘り当てるのだけは得意でな、小さい頃から集めていたのだ。あの量を一日に使ったとしても一年は持つであろうな」
「お前凄!?てか発明品と魔法石売ってればお前結構な金持ちになれるだろ!」
「いや冒険者だけはやめられん!それだけは譲らんぞ!」
「はいはい、ロリさん。」
「だからロリではない!」
「まあまあ。あの、私にも今度分けてもらえませんか、魔法石?」
なだめつつちゃっかり節約しようとするリコット。
「私も欲しい!」
「いや、ケイは魔法使えねぇだろ!もらってどうすんだ。」
「売る!」
「キッパリと人の才能で儲かろうとしてると断言した!?」
「おう!私はいつでも二人に分けてやるぞ!仲間だからな!」
「「やったー!」」
ハイタッチをしだすリコットとケイ。
「ユイはそれでいいのかよ!」
大幅に脱線した話で盛り上がっていた俺たちは長々と話し続けてしまった。
どうやら一人だけ酒を飲んでいたらしいケイはすっかり酔ってしまい、どうすることもできなくなり、リコットも疲れていたようで眠ってしまった。
「早めに寝ないと背が伸びねぇよ」
俺はとりあえず起きているユイをいじることに。
「やかましいわ!そのうち自然と伸びる!」
「ていうかユイっていくつ?」
「14だが?どうかしたか?」
「14だと!?」
俺はどうしても驚きを隠せなかった。
「なぜそんなにも驚く!?」
「いや、その割にペッタn・・」
素早く間合いを詰めたユイのパンチがみぞおちに。間違ったこと言ってないのに。
「そっちもこれからだ!!」
「そうですかい・・。そういや今日はありがとな。お前がいて助かったよ。お前がいて困ったこともあったがな・・・」
「私が強いのは当然だ!なにせ天才だからな!」
「ま、これからもよろしく!」
「ああ!」
俺たちは握手を交わし・・・
「ふにゃ?」
突然空気を読まないケイが起き上がって変な声を出し、またぶったおれた。この人これでも警備員やってたんだよね!?
そんなこんなでやっと長かった1日が終わり・・ません!この人たちどうしたらいいの!?どこに運ぶの!?