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45話 超常現象

 キューマルの町に到着した。

 キューマルの町は想像していた通り霧で前が見えないゴーストタウンと化していた。

 この中に呪いをかけたゴーストと伝説の武器が眠っている。

 ここは手分けして捜索した方が良さそうだ。


「それじゃあ手分けして…」


「無理無理〜。そんな事したら孤独死しちゃうよー」


「ウチもや。ここは固まって歩いた方が安全やで」


 怖がり二人組は反対のようだ。


「お前らビビりすぎなんだよ。私は1人で行くからお前らは集まってネンネでもしてな」


 ヤンキーロボットは1人で霧の中へと消えて行った。

 ゴーストの呪いとはいえ、変わりすぎだろあいつ。


「どこへ行くのノリピー!見捨てないでー!」


「帰っておいで!ほら!ほら!」


 ノリコをペット感覚で呼び戻そうとしている。

 哀れに見えて来たぞこの二人組…

 まぁこの二人には戦闘能力が備わっているから最悪の事態は回避できるだろう。


「しかし、どこに行けばいいんだ?」


「とりあえず真っ直ぐやな」


「ま、まったくの同意見!」


「俺もー!」


 見事に3人の意見が合致したようだ。

 まぁ3人が言うんなら真っ直ぐ進んで…

 3人…?


「今…俺って言ったの誰だ?」


 私達のパーティーで一人称が“俺”のやつはいないはずだ。

 ヤンキーロボットは今単独行動をしている以上、現在私を除いたパーティーは2人だ。

 とすれば…


「俺ですよぉ〜…ゴーストのねッ!!」


 その一言を聞いた私はその場から駆け足で逃げ出した。

 仲間を見捨てるとか助けるとかそんな事は考えられなかった。

 純粋に怖かった。

 後ろからアレーラとべーちゃんが泣きながら私の後ろを追いかけて来る。

 しかし、その後ろからさらにゴーストが追いかけてくる。

 ここは誰かに犠牲になってもらうしか…


「ば、爆弾!爆弾爆弾爆弾や!」


 冷静な判断が出来なくなったアレーラは爆弾を大量に設置する。

 もちろんゴーストに効くはずがないのだが、まさかの事態が起こった。

 爆弾によって地面に亀裂が入り、そのまま崩れ落ちたのだ。

 私達はそのまま下に落ちて行く。

 ゴーストがどうなったのかは分からない。

 そして、これからどうなるかも分からなくなってしまった。











 気がつくと隣にはアレーラが横になっていた。

 こうして見るとアレーラはとても美人だ。

 黙っていれば本当に綺麗だ。

 いかんいかん!今は非常事態だ。

 とりあえず起こさないと。


「ん…ここは…どこや?」


「どうやら地下に落ちて来たらしい。べーちゃんが見当たらないが…」


「最悪の事態やな」


 地下は通路になっていた。

 どこかに地上に出る出口があるはずだ。

 とにかく私達は出口を探す事にした。

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