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40話 エピローグに祝福を!

 暗くじめじめとした闇の一族の集落。

 今現在私達は闇の一族の宴の中心にいた。

 もちろんアレーラとベーちゃんには事情を説明し、何とか理解してもらった。

 極力この1体と1人の前ではデュラハン設定は使わない方が良さそうだ。

 いつかはボロが出てしまう。


「デュラハン様!こちらに座ってください!」


「うむ」


 デュラハンことノリコは手厚い待遇だ。

 私達ももちろん手厚い待遇を受け、席に座る。


 ボッチャーはというと頭をペコペコと下げながら現れ、そのまま反対側の席に腰掛ける。


「今回は大変申し訳ありませんでした。今回の件はどうか魔王様に報告だけはやめてください」


 そんな事はしないが、さっきまでの偉そうなダークな雰囲気のボッチャーはどこへ消えたんだ。


「坊ちゃん!影踏みしよう!」


「はいベーちゃん様!もちろんでございます!」


 ベーちゃんはボッチャーを気に入ったようだ。

 ベーちゃんに気に入られたら夜眠れなくなるから気をつけろよボッチャー…


「で、今までの無礼はどう対処してくれるんやボッチャーさんよぉー!」


 アレーラは借金取りのようにボッチャーを睨みつける。

 勘弁してあげて…特に人殺しとかはしてない悪魔だから…


「そ…その件なんですが…これを見て欲しいんです」


 ボッチャーが見せてきたのはこの世界の地図のようなものだった。

 所々に赤く丸がついていて、まるで宝物の場所のように見える。


「財宝やな!!ボッチャーアンタやるやないか!」


「ワンピースですね。ありったけの夢をかき集めないと…」


「坊ちゃーん!影踏みの続きしよ!」


「ベーちゃん様…少々お待ちを…」


 ボッチャー…お前はこれから私達の奴隷のような存在になる未来が見えたよ…


「いいですか。この地図はこの世界の地図です。この赤く丸がついている箇所は現在どこの支配下にもなっていない場所です」


「それがどないしたんや?」


「つまり…この場所はまだ未開拓の場所になるんです。皆さんが行く予定のキューマルの町もその一つなんです」


 キューマルの町が未開拓?

 だから何なんだ?


「キューマルの町…ここは謎多き町として勇者や魔王軍も避けて通る町なんです。なんでもゴースト系のモンスターが敵味方関係なく襲っているだとか…」


「ひええええ!幽霊なんて無理無理ー!ベーちゃん帰る!」


「ゆ、ゆ、幽霊なんて怖ないし!怖ないし!」


「アレーラさん…震えすぎて手に持っている水が溢れてますよ…」


 ベーちゃんとアレーラは幽霊が苦手なようだ。

 この町には水道橋博士に勧められた“例のブツ”がある。

 避けては通れない町だ。


「デュラハン様、この町には“封印されし剣”があるそうです。この剣を抜けば伝説の騎士になれるとの噂がございます」


「つまりその剣をウチが…」


「デュラハン様にこそお似合いの剣です。どうかその町へ行き、その剣を使ってください。誰の支配下でもない以上、デュラハン様が抜けばデュラハン様の剣でございます!」


 アレーラの話を聞いてやってください…

 ほら泣いた〜…

 バッカスやニキータ、マルチネスが慰めてくれるから無視するけども…


「分かりました。それではキューマルへ向かいます」


 私達はすぐに装備を整え、闇の一族達に別れを告げた。

 とりあえずアレーラ一行はキューマルまで同行してくれるようだ。

 ベーちゃんはボッチャーと飽きるまで影踏みをしたらしい。

 ボッチャーは影の中からフラフラと手を振っていた。

 笑顔だが、最後までボッチャーを見ながら後ろ歩きで歩き続けるベーちゃん。


 ーーーまた戻ってこよう。

第2章終了です!

再び期間を空け、3章の構想を練りますのでおよそ1週間ぐらいお待ちください。

その間に番外編も公開予定です。


そして、違う小説も現在同時進行で作成中なので楽しみにしていてください。

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