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30話 爆弾だよ!全員退避!

 私とノリコはべーちゃんからの連絡があるまで待機する事にした。

 べーちゃんとノリコはロボット同士無線でやり取りができるように水道橋博士に改造してもらった。

 別に私だってやろうと思えば作れたけどね!

 たまたま水道橋博士がいたから頼っただけだ。


「べーちゃんから連絡。敵発見。攻撃しますかとの事です」


「待てバカと伝えてくれ」


「ーーーぁい。分かりまちたとの事です」


 こんな時でもおふざけを忘れないべーちゃんを叩きたい。

 しかし、敵が見つかった以上、警戒しなければならない。

 べーちゃんと連絡を取りながら敵に近づこう。


 敵がいるのは山の中にある1つの集落らしい。

 そこは迷路のように石の壁が隔てられ複雑、進むのが難しいとべーちゃんからの報告がありました。

 だが関係ない。

 私達には自動壁穴開け機がいる。

 直線を突き進めば良いだけだ。


「べーちゃんから報告。敵は今、迷路にはいない模様。家の中で集まって何かをしているようです」


 今が好機!!


「壁が脆い…脆すぎる…」


 自動壁穴開け機が始動。

 壁を破壊し、前進する。


「この壁何製でしょうか?ダイヤ製じゃないと私を止めるのは不可能です」


「はっはっはっ。進め進めェー!突き当たるまで進めェ」!」


 意外と楽しいなこれ。

 進めない道を切り開くのがこれほど楽しいとは思わなかった。


「博士…この先に大量の人の気配を感じます…」


「べーちゃんからの報告は?」


「ーーーいいえ。なしです」


 どういう事だ?

 べーちゃんからの報告はないが、この壁の向こうには大量の人の気配…もしやヤバいやつかもしれん。

 しかし、マルチネスがいる可能性もあるな。


「べーちゃんにアレーラ達へ合図を送ってくれ。もしかしたら戦闘になるかもしれない」


「もうすでに後ろにいます」


 なぜいるバカ!


「ごめんなぁ。我慢の限界やったわ」


 我慢の限界で作戦が変更になる方が我慢の限界だわ。

 まぁ結果オーライだ。

 後ろにいる突撃隊達の力を借りてこの壁の向こうの何かを倒そう。


「壁、壊します」


 ノリコの合図で私達は構えを取る。

 壁が崩れた瞬間、先手必勝とばかりにアレーラの仲間のバッカスとニキータが飛び出していった。

 しかし、目の前に見えたのは私達の想像を超える光景だった。


 目の前には私達を待ち構えてたかのように立ち塞がる敵の集団だった。

 彼らは黒い布で全身を覆っていて、顔が見えないようになっている。

 数は数十人。

 私達の十倍以上の人数は確実にいる。

 だが、ここまでの人数なのになぜべーちゃんは気付かなかったのだろうか。


「あかん!これは罠や!!逃げな!」


 時すでに遅し。

 後ろにはすでに敵に回り込まれていた。

 すると、アレーラは突然床に何かを置き、悟った顔をした。


「マ、マキさん逃げる準備を!!」


 バッカスの一言で色々と察した。

 こいつは正真正銘の神風のようだ。


「みんな…生きて帰るで…」


 爆音と共にバラバラに逃げていく仲間達。

 合流できるかは微妙だが、このまま捕まえられるよりはマシだ。

 必死に敵から逃げるのに全力を注いだ。

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