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29話 洗脳に効く薬

「自己紹介が遅れたな。ウチはアレーラ。後ろにいる2人がバッカスとニキータや。強さ的にはレベル30と言ったところや」


 レベル30がどれくらいの強さなのか教えて欲しい。

 そして私がどれくらいのレベルなのか教えて欲しい。

 そもそもレベルって何?


「私はマキだ。後ろの2人はノリコとべーちゃん。頼りにならない仲間達です。年齢でいうなら10歳くらいのレベルだ」


「レベルの使い方間違えてるでアンタ…」


「それよりマルチネス救出のために作戦を練らなあかんな」


「私に良い考えがある」


 手を挙げたのはポンコツロボットだった。

 ロボットでその発言はフラグでしかない。

 誰もお前を司令官としては認めないからな。


「ほほう。聞こうやないか…」


 いや、聞かない方が正解だと思います。

 おそらくしょうもないので。


「まず私が囮となり、敵から逃げます。そして後ろからはべーちゃんと博士、前方にはアレーラさん達が待ち構える…すると必然と挟み撃ちになりますので皆様の出番です。総攻撃を仕掛けて倒します」


「おお!それや!それでいこうやないか!そんでもって突撃やな!」


 お、こいつにしては名案だな。

 アレーラのパーティーはそれだと言わんばかりの盛り上がりを見せている。

 だが、やはりポンコツはポンコツのようだ。


「マルチネスはどうやって助けるんだ?」


 私の一言で周りは静まり返った。

 総攻撃を仕掛けるのはいいが、マルチネスの居場所を聞き出さない事にはマルチネスの命が危ない。

 まずは、マルチネスの居場所の確認と安全の確保が重要である。


「まずはべーちゃんに空からの偵察をお願いしたい。そして地形の把握をした後にあなた達にはこの場で待機をしてもらいます。私とノリコでマルチネスの居場所を確認した後に空のベーちゃんに合図を送り、そのままマルチネスを救出と行こうと思います」


「さすがマキマキー!やる事が違うね!ノリピーとは大違いだ!!」


 このスマイルの悪魔やる事がエグいぞ。

 ノリコは顔を下に向け、拗ねている。

 なにこの状況、私が悪いの?


「ま、まー誰にでもミスはあるんや。気にする事はないで?」


「もちろん。落ち込む気はありません。これが私です」


「意味わからん」


 相変わらずノリコはポンコツってるな。

 逆に安心した。


「わ、分かった分かった。とりあえずマキの作戦に乗ろう。あとはもう流れに身を任せて突撃やな」


 なぜそんなに突撃したがるのだ。

 神風かよ。


「そんじゃあいくでー!いざマルチネス救出!!」


 勢いよく飛び出していったアレーラの服を引っ張った。


「なんで待機って言ってんのに突撃するんだよ!」


「つい勢いで」


「死に急ぐなバカ!!」


 一時的にポンコツが増えてしまった。

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