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ープロローグー
「………博士。ここはどこでしょうか?」
「知るか。それより隣で騒音を立てるな。変なのが寄って来たらどうする」
「そんなこと言ってもサブオイルの補充をしなければ私は動かなくなってしまうんですよ。博士が作ったのですからご存知でしょう」
隣のポンコツロボットは機械音を立てながら話しかけて来た。
作った私が言うのもあれだが、見た目を美少女に近づけたのが悪かった。
見た目は中途半端に可愛い…だが中身が残念すぎる…!!
洗濯を頼めば必ず服は汚れて帰ってくるし、お使いを頼めば何故かセントバーナードを連れてくるし………
まぁ洗濯はまだいい…セントバーナードはどうすれば連れてこれるんだ。
しかも名前が“セン”って…パパとママは豚なのかな?って心配になるから!!
周りを見渡すと一面木と草が生い茂っていて、それ以外は何も見えない。とにかく緑しかない。
ポンコツロボットと私はどうやらどこか変な所に迷い込んでしまったようだ。
なぜこんな事になってしまったのか…いや…なるべくしてなってしまったんだった……