2話 四歳児の災難
どうも、俺の名はゼロ=ムゲンまるで誰かに仕組まれたかのような名前をもった、絶対神(今は人間)である。
俺は現在四歳まで成長し、舌足らずながらも喋れるようになっていた。
え?成長過程?見せるわけないだろ?馬鹿者!見せたら、恥ずか死ぬわ!
まぁ現在俺は、
「ねぇ、リリア、外に、行きたいな。」
「外に、ですか?うーん貴方のお父様に聞いてみないとわかりませんね。確認、とりますか?」
「うん!」
外に出掛けようとしている
----------------------
「外だ!」
「ふふ、そうですね。ゼロ様は今まで、屋敷で過ごしていましたから、外は初めてですか」
そう、名字があることから察してると思うがうちは貴族なのだ。なんでも、父さんが前衛の剣士で母さんが後衛の魔術師、王国きっての実力者だったらしい。まぁ俺が生まれて冒険者は辞めたらしいが。そして、父さんが、貴族のため、その息子である、俺も貴族なわけで、そして今まで、過保護な母親のせいで、全く外に出られなかったのだ
まぁ!今回ばかりは俺の上目遣いでKOしたがな!
「俺、森に、いきたい」
言葉に慣れず途切れ途切れだが、言葉を発する
「そうですね。魔物の心配も在りますがなかなか
いませんし、行きましょうか。」
----------------------
「へぇー、すごいなぁー」
「ここはですね、精霊の森といって、精霊がいると言われる所なんですよ?以前は魔物も多く居たのですが今はあまり見ませんね。」
そして、俺たちは談笑しながら、森を歩く
「ッ!!」
「?どうされたのですか」
俺は気付く、いくら、俺が自分の力を使うのが危険だから封印しているとしても、これぐらいの気配には気付く、
「魔物か!」
「え!?」
ギャーーオ
「なんで!あれは、キメラ!?なんでC級モンスターがここに!」
キメラは俺たちは見て、そして笑う、まるで獲物だと喜ぶように
シャャアー!
「ひっ!」
「クソが!」
素手でもいいが、少し危険か?…魔法でいこう
「集え風の魂よ!精霊よ!我が手に纏いし、魔力よ!そして、顕現せよ!テンペスト・ブラスト」
本来なら、この程度の魔法、詠唱する必要もないのだが、弱体化しているなら仕方がない。
テンペスト・ブラストは俺とリリア以外の木々をなぎ倒し前方へと進む。かぜがおさまり見た光景は、荒れ地とキメラの死体だった
テンペスト・ブラスト
メモリーではB級魔法と言われる魔法
通常は冒険者のBランクやCランク上位の魔術師もしくは宮廷魔術師が時間を掛けて使う魔法
詠唱時間は普通、2分程掛かる