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The wonderful reality  作者: 狐藪
14/17

この世界のリアルを知るそうです


閲覧ありがとうございます❗

ブクマ、評価頂けると嬉しいです。

報告と今後の投稿について


ワンリア更新ペースも一先ず落ち着いてきたのですが他にも書きたい話が増えて来たので今後は短編として他の話を書こうと思います。

一部~三部完結の話にしますが基本的に長編用なので無理矢理完結設定に持ち込みます。


短編の続きが見たいと言う意見があれば長編で書いていく方向で行きます。


しばらくはこちらメインでの更新になりますがよろしくお願いします


________________________


マスターメニュー 一覧


フレンド


パーティーメンバー設定


マップ


索敵レーダー


ヘルプ


ログアウト


________________________




なんだ。


そう言う事か。

ようやく、今までの事態の意味が理解出来た。

なんで不可解な法則(ルール)があるのか?


そもそもどうして職業とかステータスとかあるのか。


ゲームの様な仕様に不思議に思っていたがこれで確信した。


この世界はゲームと同じだ。

シナリオがあって....エンディングがある。


全てのメニューの内容を確認して俺はそう結論した。


まず、フレンド


これは自分と相手の友好関係が出来上がった場合に、このフレンドに登録される。

何故分かったのかと言うと、亮太と理香に折原先生がフレンド欄に登録されていたからだ。

それに、フェアリーと煉鬼の名前も登録されていた事から考えてだした結論....なわけない。


これはヘルプ欄に書いてあった。

むしろヘルプ欄に全部書いてあった。


いや...まぁヘルプって書いてあるくらいだし当然だけど何か釈然としない。


まぁおかげで、このフレンドの有効的な使い方も判明したし一つ確かな事も判明した為ラッキーだった。



パーティーメンバー設定は今後かなり有効だろう。

設定した他の人と一緒に戦闘した場合、任意の一つのスキル(自分が所持している)を共有できる。

それにパーティーメンバー同士の攻撃は受けない。


もう完全にゲームみたいだが....。

他にも索敵レーダーは、周囲の人間のステータスを把握したり出来る。


これだけあれば十分この世界でもやって行けるだろう。

少なくとも死ぬ可能性が殆どゼロになったと言って良い。


なんせ、このメニュー画面を開いている間、どんな人間でも動くことが出来ないのだから。

ある意味、一番のぶっ飛び要素があるスキルだ。


自分だけが動ける為、基本的に避けられそうにない攻撃が来そうになったら取り敢えずメニュー開けば良い訳だし。


そして....一番重要な要素がある。


ログアウト機能だ。

一番重要だが、この機能を使えばぶっちゃけ何時でも元の世界に戻れる。


条件が少々複雑だし、かなり面倒だけど....。


いや、これもある意味そう言う事かも知れないのだが。


ヘルプ欄のログアウト機能についてもう一度じっくり読み返す。

正直、見間違いであって欲しいが何度見ても同じ文面だった。


――――――――――――――――――――

ログアウト機能

この機能を使用した場合、所有者のいた世界に戻す事が可能。

その際、フレンドから任意の人を一緒に連れていける。

但し、この機能を使用するにはプレイヤーレベル9999、書庫レベル999、世界統一、童貞卒業を成し遂げなければ行けない。


――――――――――――――――――――

あまりのぶっ飛んだ条件に眩暈が襲い、思わずその場に座り込んでしまう。

かなりキツイなこれ。


つーか童貞卒業ってなんだよ!!

ぜってーこれ考えた人面白がってるだろ!!


説明文にイラッとしながらもヘルプ欄を詳しく見回す。

どうやら、他にもこの世界についての説明も乗ってるようだし....。


後、これで今の現象の理由は分かった。

恐らくこれは発動出来なかった”書庫”のスキルだ。


これの発動条件は分からなかったのだが、これで何時でも発動出来る....筈だ。



よし!っと気合を入れて俺は今後の作戦を練る。


正直さっきまでは救出出来るイメージが殆ど湧かなかった。

俺がいくら頑張っても一人の力には限界がある。

いや、正直それが出来れば俺としては一番理想的だし....信用できる人以外頼るなんて論外だ。


だけど、これなら行ける。

フレンド欄に書かれている人間や魔族は友好的な者しか表示されないと書かれていた。

つまり現状、煉鬼とフェアリーは信用していい。

煉鬼とフェアリーには悪いが、俺は確信が無ければ信頼しない。


楠木や、他の糞な人間もいるから。


だけど、これで確信できた。

煉鬼とフェアリーは最低でも敵対する様な関係にならない。


現状は....だが。


なら、俺のスキルについて全て明かしても問題は無いだろう。

こういうのは、この世界にいる者の方がスキルの有効的な使い方を判断するには有利なはずだ。


煉鬼はまだしも、フェアリーはかなり頭の回転も速いみたいだしな。


....あれ?

でも、これどうやって説明するんだ?

メニュー画面開いている間は煉鬼とフェアリーも動けないし....。


ま、まぁ何とかなるか....うん。


あ、


「パーティーメンバーにすれば良いんじゃないだろうか」


モノは試しだと、俺は二人をパーティーメンバーに設定して書庫を共有させる。

すると、二人に色が戻りさっきまでと違いちゃんと呼吸もしていた。


異変に直ぐに気付いた二人は辺りを警戒しながらキョロキョロと周りを見回す。

まぁそりゃこんだけ変な状況なら当然か。


「なんでござるか?...部屋の雰囲気が何やら変でござるな」


「えぇ。外とのリンクも切れているのですよ....隔離されているようなのです」


やっぱフェアリーは直ぐに気付いたみたいだな。

それにしても二人共落ち着き過ぎだろ。


俺はさっきめっちゃ怖かったんだけど....。


「拓海さん。これは一体何でしょうか?」


周りを警戒しながら俺に問いかけるフェアリーに待ってましたと言わんばかりに二人に近寄って画面が見える様にする。


「これは!....一体なんでしょうか?」


「さっき分かったんだ。このスキルが....どう思う?」


フェアリーに告げてヘルプ欄を一通り見せて自分が立てた仮説を説明する。

当然、ゲームとかの単語は使っていない。

面倒だし、それに今は亮太達の救出について考えた方がずっと良いから。


目を細めて口元に手を当てたフェアリーと、漸く理解が追いついた様子の煉鬼が深く考え込む。

その様子は、救出出来る可能性を見つけているようだ。


「そうでござるな....このスキルがあれば可能性は飛躍的に上がるかもしれないでござるよ」


「えぇ....と言ってもまだ危険な事に変わりありませんが....ですが、この”フレンドメッセージ”はありがたいのですよ」


俺も同感だ。

フェアリーに対して頷くとフレンドメッセージを開く。


文字通りフレンド登録されている人にメッセージを飛ばすことが出来る機能だ。

これがあれば、亮太達とやり取りができる。



但し一方通行らしいが。


「まず現状と、今後の対策を送るべきではないか?一方的に送るだけであれば、それが有効であろう?」


「確かにそうですね。幸い二人は職業に神と名付けられているのですよ。この二人のどちらかに送るべきでしょう」


フレンド欄に書かれているのは、名前と職業だけ。

それを考えれば亮太と折原先生のどちらかに送るべきだ。


理香は.....今は危険だろう。


いや、俺と友好関係にあるからフレンドに乗っているのであれば、大丈夫かもしれないが奴隷の腕輪を着けられている可能性が高い、今の状態で送るのは非常に危険だ。


なら考えられるとすれば、亮太と折原先生なのだが....二人共送っても良いが理香に誤って亮太が俺達の事を告げてしまえば事態が悪化するかも知れない。



「ここは折原先生にだけ送った方が良いかもな」


フェアリーと煉鬼を見ながら告げると同じ考えだったのか頷く二人。

後は内容か....。


じっくり考え、取りあえず先に言っておくべき内容だけ告げるべくメッセージを作っていく。


―――――――――――――――――――――


メッセージ 

宛先 折原 大吾


拓海です。

今、俺は魔王国の城で魔王として呼び出されています。

詳しい事は今後送っていきますが、今は緊急なので要点だけ


・帝国は皆を奴隷の腕輪を使って洗脳しようとしている。

・現状理香は洗脳されているかもしれない。

・亮太と折原先生は特殊な職業だから腕輪の力は効かない。

・腕輪の力の効かない者を殺す可能性が高い。

・俺が迎えに行くまで無茶はしないでください。


メッセージは一方的にしか送れないので定期的にメッセージは送ります。

三人とも無事でいてください。


PS.魔王城には幼女がいますよ。

―――――――――――――――――――――




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