ルネ・デフォルト氏の第六十感【第29感】職業介護、但し無給【第6介】
母の病気も長かった。背骨が急に折れ曲がり始めた頃は「骨そしょう症」という一般名がなくて、何の病気か分からず不安でした。曲がり切るまでの数年間、痛みでのた打ち回りながらトイレに這うようにして行っていた母の姿が未だに忘れられません。
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※注記
(スマート本)は文章も画像化して挿絵と画
像化した文章を一括して、スマホ画面に収
まるようにした形式です。
ですから小説家になろうで自動的にカウント
される文字数とは極端に違いがあります。
概算でいうとスマホ1画面での最大文字数
は250字、本作文庫形式の場合最大540字です。
但し、挿絵の部分面積も文字で埋まっている
としての最大数ですので、実際はもっと少な
くなります。では、天派。
母のその痛み・・・あばら骨がつまらないことで剥離骨折した時に分かりました。ちょっと動かしただけでも激痛が走り起き上がるのさえ苦労したものです。
普通なら入院するのでしょうけど、我慢強い母は入院しませんでした。その我慢強さがまた胃がんの手遅れを招いたのです。父と母の夫婦仲がよかったら、骨そしょう症のときも、胃がんの痛みのときも父がすぐに入院させていたと思でしょう。もしそうだたら母も無念の死で終わらずに済んだでしょうし、それからの私の人生も違っていた気がします。