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第50話

「…みなも、みなも!」

「涼宮さん!?」

「酷い怪我だ…」

虚ろな瞳で近寄っていく秀久。

霜月と澪次も近寄っていく。

「なんであんなことを…」

悲しみにみちた様子で怜奈も近寄っていく。

「あんな無茶なんでしたんだよ」

光一は拳を握りしめながらおなじように近寄っていく。

「す、すぐに治療を……」

秀久はみなもを抱きかかえる。

それによりみなもの血が秀久に付着していく。

「まって、うかつに動かしてはダメよ‼」

秀久を止めにはいる霜月。

「病院の手配をしとくよ‼」

澪次がそう言って携帯電話で病院に電話をかけて救急車を手配する。

怜奈はハンカチをみなもの腹部にあてて止血をしようとしていた。

「これは!…なにがあった‼?」

ここで裕樹達のグループがようやくデパ―トに到着した。

目の前の惨状に驚きをかくせない裕樹。

「裕樹!…実は…」

光一は裕樹に気付いて近寄ると説明する。

内容をきいて苛立たしそうに拳を握りしめるが、裕樹は治癒力に特化した蛇を呼び出した。

「シャー」

「みなもを治癒力で治療してくれ‼」

蛇が現れると裕樹は即座に伝える。

蛇は頷き、みなもに近寄ると緑色の光りを浴びせていく。

「せりかっか‼」

せりかさんもナ―スになってみなもに近寄ると唾液をたらして治そうとする。

「……芹ちゃん、みなもちゃんは大丈夫だよね?」

『大丈夫だよ、きっと大丈夫!』

涙目のつぐみを芹香は強く抱きしめた。

「みなもちゃん…」

龍星はみなもの様子を見て悔しげに拳を握りしめた。

「……そのお姉ちゃん…しなないよね?」

「馬鹿なこと言うなよ!!そんなの……そんなこと……」

女の子が涙ながらに言っていると秀久は否定して口ごもる。

「……大丈夫よ。彼女は強いから簡単に終わりはしないわ」

「知ってるよ!!みなも、なんで…………バカ野郎」

霜月が宥めて言って秀久は叫んでからみなもを強く抱きしめた。

「早よう捕まえんと、あかんな…」

深紅はぽつり、呟いた。

というようなやり取りがみなも達のグループで騒動が起きていた。

一方その頃、とある旅館には複数の男女の影がそこにはあった。

「あっちは捕まえられたようです」

「そのようだな、まあ駒がどうなろうとかまわんがな」

女性が言うと男性は気にした様子もなく言った。

「では取るに足りないことだといいたいのですね?」

「あぁ、勝手に送り勝手に慢心しているだけだしな」

女性の問いかけに男性はニヤニヤと笑いながら言う。

「さようですか…」

「そうだ。 それに我々のことなど覚えておらぬしな」

女性はクスリと笑いながら言って男性は頷いてからグラスを揺らす。

「おっと、あやつにはいらないものは解除しておかないとな」

男性は指をはじくと楽しそうに笑みを浮かべていた。

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