第46話
私服に着替えることになり、一旦誰かを見張りに立てそれ以外は着替える手筈になった。
「なら、俺が待っていよう」
裕樹はそう言って蛇を呼んで複数に別れさせた。
「裕樹はんなら大丈夫そうやな? まあ、わっちも残りんす」
深紅は服を掴んで脱ぐと早変わり、その姿はブラウスにセーターに黒のスカート姿だ。
「いやいや‼ どうやってはや着替えしたの!?」
「細かいことは気にしなさんな♪」
つぐみが深紅に近寄って言うとニコニコと笑いながら深紅は言う。
「ほらほら、つぐみも着替えせな♪」
鞄に手を突っ込んで取りだしたカーテンをつぐみに被せて中に入る深紅。
数分後。
カーテンがあけられて現れたつぐみの姿はランドセルにブラウスにスカート姿だった。
「なんでこの格好なの‼?」
しゃがんで恥ずかしがりながら叫ぶつぐみ。
見た目が見た目なのでかなり似合っているようだ。
「いや~尾行やし? 目立たないような服と言ったらこれやろ?」
「神埼さん、ちょっと」
笑顔で言った深紅の肩を掴んで秋斗は引きずっていく。
黒のオーラをまとっているのがわかる。
「工藤、なんか雰囲気が違ってたな」
「秋斗くんにも昔にいろいろあったんだよ」
裕樹が呟くと見送りながらつぐみは言った。
どこか遠くを見ているようだ。
「秋斗を止めてくるか」
「・・・・・・(戦力をそがれるのは駄目だからね)」
龍星と芹香は苦笑いを浮かべてそれぞれ行動をとる。
龍星は秋斗の方に向かって芹香は着替えに向かった。
暫くして深紅と秋斗と龍星と芹香が戻ってきたのだった。
「じゃあ、尾行組と離れて歩いて伺う方法で行動しよう」
「尾行組はわっちと裕樹はんとつぐみで行くで」
裕樹がそう言うと深紅は笑顔で言った。
つぐみは心底不思議そうに深紅を見ている。
「なんであたしも?」
つぐみは思わず深紅に尋ねていた。
「なんのための変装やと思ってるん?」
苦笑いしながら深紅はつぐみを見て言った。
つぐみの格好には理由があってしたようである。
「だからといってあの格好は」
秋斗は難色示すようにそう言った。
過去が過去だから納得はいかないのだろう。
「せやから今回だけやって。 今逃したら被害が広がるんやからな?」
深紅は秋斗を見てキッパリと告げる。
そう、今を逃すわけにはいかないのだ。
ため息をついてうなずいた秋斗につぐみは近寄って手を握った。
少し恥ずかしそうだが、強く握った。
秋斗はつぐみに驚いていたが優しく笑みを見せた。
「お、被告が動き出したで?」
深紅が声をかけると全員は頷いて別れる。
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