第45話
「お~い、これ見てくりゃれ」
「深紅ちゃん、どこに行っていたの! 心配したんだよ?」
手を振りながら笑顔で近寄る深紅とそれを見て目尻をあげて怒るつぐみ。
深紅はそれをスルーして大量の厚めの書類をつぐみに渡した。
十数人分の書類だということがここでわかった。
男女さまざまな個人情報がぼんっと書いてあるようだ。
「こんなすごい量の情報…いったいどこから?」
「ふっふっふっ、わっちの情報網から逃れることはできひんよ」
目を丸くするつぐみに対して深紅はニンマリと笑って楽しそうにである。
「いや、それ答えになってないから」
「細かいことは気にせんことやで? これで確実に絞りこめることができるかもしれんで」
秋斗が苦笑しながら深紅に言うと彼女は片方の手をひらひらとさせながら笑って言った。
彼女の言い分も正しいといえば正しいのだが。
「とりあえず、ここから離れるか」
「そうだな、目立っているだろうしな。 ほら、行くぞ」
裕樹がそう言うと龍星は頷いてその場にいる全員に声をかけて移動した。
ある程度歩いてつかず離れつの位置に来るとそこで書類を見ることになった。
その際深紅が離れていた間のことを情報共有することになったのだ。
「村井というと、こいつやな」
深紅は書類から一人分の紙を取り出して全員に見えるように提示する。
「名前は村井隆治で年齢は49歳か」
「最近業績が落ちて」
「二年前に奥さんと離婚しているみたいだね」
「それで最近おかしくなってきて不気味だと思われているみたい」
龍星・裕樹・秋斗・つぐみの順番で書類をみながらつぶやいた。
「ふむ、こいつで間違いないようやね。 じゃあ、早速今日から尾行開始やな」
にひひと笑いながら深紅は宣言している。
「うん! 早く捕まえて被害を抑えないと!」
「そうだね、これ以上の被害はよくないし」
つぐみと秋斗は深紅を見て同意するように頷いた。
「このままというのはあまりにもよくないからな。 救済の意味も知りたいとこだし」
「…………(ちゃっちゃっと捕まえて吐くものはかせないとね!)」
「閣下モード、まだ続いていたのか……(汗」
裕樹も賛成のようで尾行する旨を伝え、芹香は閣下モードでやる気満々である。
龍星はそれを見て苦笑を汗を浮かべているのだった。
「さて、尾行するにしてもこのままじゃかえって目立ちそうやね」
「まあ、制服だしな」
深紅は己の服装を見ながら言うと裕樹も同じように制服を見る。
それはこの場にいる全員が同じといえよう。
「とりあえず、服装をかえようか」
龍星が周囲にいる全員をみて告げると全員が頷いた。
感想お待ちしております♪




