第44話
またまた更新ですよ~!
「そういえば、これをよく見といてって言われたっけ」
「ああ、あの時に渡された物か」
「…………(いったいどこから調べて取り寄せたんだろうね?)」
走りながら霜月から受け取った資料を見つめるつぐみ。
つぐみと芹香を抱き上げて走る龍星は息切れもせずに話をしていた。
いったいどう鍛えたらこうなるのだろうかと疑問に思うところである。
つぐみが持っている資料には会社の名前と住所が書かれている。
どうやら中堅くらいの商社の支店のようだ。
「これが爆殺魔が働いている会社……かぁ」
「かっか?」
つぐみはせりかさんを抱っこしたままぽつりとつぶやいた。
そんなつぐみを不思議そうに見上げている。
「この中にいる確率は98%だったよな」
「…………(犯行を爆殺魔の通勤帰宅途中と仮定していままでの爆殺魔の犯行現場を駅から線で繋いでその付近にある会社を洗い出したんだよね。 それにサラリーマン風の男だと言ったら更に絞り込んだみたいだし)」
走りながら芹香の手にある紙を横目で見つつ、言う龍星と芹香もその内容を見てつぶやいた。
「あの一瞬でここまでやり遂げるのはすごいよね」
「まあ、それだけあっちも調べていたんだろうさ」
秋斗と裕樹も同じように走りながら会話をしているが、こちらも息切れなんかはしていなかった。
体力があるからか、それとも鍛えているからなのか彼らの息は途切れていない。
「しかもその結果でその会社にいる可能性が高かったんだよな。 確率的には98%みたいだしな
残りの2%の方ではないだろうが」
つぐみ達が持っている資料を持ってきた裕也も深紅達と並走しながら会話にくわわる。
「たったあれだけの情報でここまで調べることってできるんだね」
つぐみはどこか感心したようにぽつりとつぶやいた。
「それにしても霜月はんの言うとおり、この会社の一人のようやね?」
あの後暫くしてからサラリーマン風の男がある会社に入ったのをみて、張り込みを彼女達はしていた。
これ以上被害を出すわけにはいかないからだ。
深紅は資料を吟味しながら会社を見上げているようである。
「出てくるまでに聞き込みもすませておくか?」
「え、教えてもらえるかな」
裕樹の提案を聞いてつぐみは話ができるかどうか不安になっていたようだ。
「会長の名前を出せば聞いてもらえるんじゃないか? あの人有名だろうし」
裕也はつぐみ達を見つめてそう言った。
果たしてそれで聞いてもらえるのだろうかとつぐみはますます不安になっていた。
『せりかっか?』
『ふんぬぅ!』
悩んでいる間もなく、せりかさんとりゅーさんが話しかけていた。
なんとも素早いぷち達である。
ちなみに聞き込みした5人のうち、4人からはなにも知らないことがせりかさんとりゅーさんのおかげでわかった。
落ち込んでいる中、最後の一人を発見するつぐみ達。
「あ、あの少しよろしいでしょうか?」
つぐみは5人目の人に近寄り、声をかける。
「ん? なんでしょうかって……小学生か?」
「あたしちっちゃくないよ!? そこまでちっちゃくないですよ~!!」
5人目の男性がつぐみを見て禁句を言ってしまうのであった。
それを聞いて必死に否定をするつぐみ。
「まあまあ、つぐみ落ち着け」
龍星は苦笑を浮かべながらつぐみをなだめていた。
「えっと、お話を聞いてもいいですかね?」
「え、あ、はい」
裕也に言われて男性は秋斗のオーラに怯えつつ頷いた。
ちなみ暴れそうな秋斗は裕樹が羽交い締めにして抑えていたりする。
「最近起こっている事件について聞きたいんですが」
「俺達は生徒会長から直々に調査依頼を受けている。 警察からもたよりにされている」
「……では、あの有名な学園の方でしたか。 ……このあたりの事件というとあの爆殺魔の?
もしかして、うちの会社に……」
龍星と裕也は男性をまっすぐ見つめて話すと男性は納得してから不安を抱いたような視線を向けられた。
「いえ、この辺の人に聞いているんです。 事件はこの辺りで起きているので」
つぐみは首を横に振って否定して告げた。
「なるほど……それで私に何を?」
男性はそう言いながらまっすぐ見つめて問いかける。
「事件の傾向から犯人はカップルに恨みを抱いているようです。
そこで最近業績が落ちた人や恋人と別れた人と離婚した方はいらっしゃいますでしょうか?」
「プライベートのことで心苦しく思いますが」
裕樹と裕也はそう言って男性を見つめた。
男性――川崎は渋っていたが、つぐみ達の熱心さに打たれてため息を吐きながら口を開いた。
「私が知っている人でその条件にあてはまるのは私の上司である村井さんだけだ」
「そうですか、ありがとうございます」
そう言ってつぐみ達は彼から離れる為に頭を下げて歩きだす。
感想ください!
切実にそう思いますっ!!




