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第4話

靴箱に向かうと見覚えのあるひとりをみかける。

ひとりは生徒会長の霜月さんでもうひとりは同じ生徒会に所属している人だということを思い出す。


「あんまり無理していると身体こわすよ?」

「あら、心配してくれるのはありがたいけど………澪次くんが言えることじゃないわね?」


心配そうな黒髪のショートヘアの男子をまっすぐみつめる赤い瞳に長い黒髪の女子。

女子の言葉に苦笑しつつ、困ったように笑う男子。


「わっちからしたら二人共やけど?」


そこへ水色の背中にかかるくらいの女子が歩いてきて声をかける。

振り向いたのはさきほど会話していた男子と女子である。

親しいのだろうかとつぐみは思っていると……。


「よっす、つぐみ♪」

「ふみゃあ?!」


後ろから声をかけられて驚いて飛び上がるつぐみ。

その背後から近寄る数名の人達。


「お~、飛んだ飛んだ」

「飛んだじゃないよ?! いきなり声かけられたら驚くでしょ?!」


けらけらと笑う太陽に照らされて美しい金色の癖っ毛を腰まで伸ばした蒼い瞳の少女。

胸とお尻が大きく、ウエストが細いグラマラスボディに憧れを抱くひとは結構いるだろう。


「だから言ったじゃないか。 いきなり声をかけるもんじゃないって」

「あれほど言ってるのに聞かなかったけどね(汗」


呆れた声に振り向くとそこには同士ともいえる小柄な体型に同じような果実に低身長の支倉ひばりと。

ナチュラルシュガーコンビといわれるさきほどの少女の従弟である吉田鷹久。

この3人とは中学の時の同期である。

お互い知り合ってはいたが、なかなか話す機会がなくて綾香つてで仲良くなったといえるだろう。

まあ、彼女のような明るさには誰もが眩しく思えるのだが。


「それより、つぐみのクラスはどこだ?」

「検査受けれなかったから自動的にFになってるよ」


いつのまにか大きくなっていたツクヨミの背から降りるつぐみ。

そう言いながら綾香に見せる。


「んじゃ、同じクラスだな☆」

「そうみたいだね?」

「同じクラスになったのは中学の時以来だね」


嬉しそうに笑う綾香の隣で笑う鷹久と同じように笑うひばり。


「こらこら、そこで進路を塞いだら駄目だよ~?」

「そうだぞ、そこの4名」


という声が聞こえて振り向くと綾香と同じテレポーター(空間跳躍者)である新城あいりと。

矢城斗真という男子の組み合わせは別段めずらしくもなく、風紀委員として活動しているのだとか。

レベル計測をしたら4だったとか。


「あ、ごめんなさいって。 新城さんに矢城くん?」

「もしかしてお仕事帰り?」


目を丸くするひばりとつぐみ。

彼女――あいりは二人は背が高いがなだらかな部分がコンプレックスになっている。

だが、そこをよく褒める斗真にほだされていたりもするそうだ。

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